アレクサンデル・ガジェヴさん(第1位、聴衆賞)インタビュー

2015.12.28|出場者・審査委員インタビュー

1994年イタリア生まれのガジェヴさん。ピアノ教師のご両親のもとピアノを学んだのち、現在はオーストリアのザルツブルク・モーツァルテウムで勉強しています。確信に満ちたクリエイティヴな音楽で聴く者を魅了し、優勝、そして聴衆賞に輝きました。
1次予選、会場で販売していた即売CDの中で、ガジェヴさんの演奏が一番良く売れたと聞いたことが思い出されます(最初から見抜いていたとは、浜松の聴衆のみなさん、なんて良い耳をお持ちなのでしょう......)。
知性的な発言を次々繰り出しつつ、しかし時折お茶目で明るい一面を見せるガジェヴさんに、お話を伺いました。


─優勝、そして聴衆賞おめでとうございます。

とても嬉しいです。審査員と聴衆のみなさん両方から選んでいただけたのは、良い兆しですよね。だって審査員は明日で帰ってしまいますが、お客さんはずっとここにいるのですから!


─確かに、おっしゃる通りですね。......頭いいですね。

......そうそう、ボク、信じられないくらい頭いいんだ(笑)!


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─あっ、変なこと言ってすみません。というのは、セミファイナルのあとのビデオメッセージでも、"ロシアものが本選で弾かれる確率は何パーセントだから自分が本選に進める確率は......"と計算していらしていて、ずいぶん論理的にものを考える方なんだなと思っていたので。

ああ、あれについては、高校まで理系の勉強をしていたからです。
高校生の頃は勉強にも力を入れていたので、ピアノはそんなに真剣に勉強していませんでした。練習も1日2~3時間くらいでしたね。19歳からザルツブルクのモーツァルテウムで勉強しはじめ、今3年目です。


─では、まだピアニストになると決めていないとか?

そうですね......モーツァルテウムに入ったばかりの頃は、まだわかりませんでした。僕の高校の成績はどの大学にでも行くことができる良いスコアだったので、卒業した時点ではいろいろな可能性がありました。ピアノと並行して他のことも勉強しようと考えた時期もあります。
ザルツブルクには良い大学がたくさんありますから、何か別のものも勉強するかもしれませんし、シンプルにモーツァルテウムの中で指揮、作曲、音楽理論などを勉強するかもしれません。哲学の勉強もいいなと思っているのですが。


─ピアニストとして哲学の道も究めるのはいかがですか。この大変な世の中で、政治学や経済学もいいけれど、哲学という学問は本当に大切でしょう......。

いいかもしれません。コンサートピアニストの生活には時間がないので、しっかり哲学を勉強する時間がとれるかわからないのが難しいところですけれど。
確かに、政治も経済も、根本的には全て哲学から来ていますからね。それに、音楽家は哲学者に近いとも思います。第2次世界大戦以降もずっと、私たちの世界はいつも問題を抱えているのだから、多くの人が経済やビジネスに集中している状況において何か解決策が必要なのでしょう。
バーンスタインは、音楽をより美しく、より熱烈に演奏することが、世界を争いごとから救うというようなことを言っていましたね。


─ところで話をコンクールに戻しますが、優勝がわかった瞬間はどんな気分でしたか?

信じられませんでした。それでまず思ったのは、たくさん日本に来られる!ということです。


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─レセプションでは審査員の先生方とも話しましたか?

はい。それぞれが違う感想をお持ちで、信頼できるアドバイスをくださいました。ところで、あのゴールドメダルはすごく重いんですよ! レセプション中首から下げていなくてはいけなくて、疲れてしまいました(笑)。


─まさに優勝の重みですね。

でも、実はまだ優勝したことが信じられないんです。何週間か経ってから、やっと実感するかもれません。僕はもともと責任感というものをポジティブにとらえられるほうなので、うまくがんばれると思います。新しいレパートリーに何を勉強しようか考えるのも楽しみです。


─コンクール中の出来事で印象に残っていることはありますか?

一つあります。ファイナルの演奏が終わった後、取材のためにロビーを通ってきたとき、お客さんが拍手をしてくださる中、ケンジ(三浦謙司さん)などコンテスタントの友人たちが駆けつけてくれてハグを交わした......あれが、今回のコンクール中最高の瞬間でした!
浜松では本当に良い友達ができました。コンクールで友達ができたことはもちろんこれまでにもあるけれど、これほど楽しかったことはありません。

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─プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は、音楽がその場で生まれていると強く感じさせる演奏でした。

そうかもしれません。でも同時に、計画されていました。音楽の構造やクライマックスのもっていき方を計画しておいた上で、音の変化など、その場で細かなことを変えていきます。そうやって、自然発生的なものを見つけていくのです。
この協奏曲は、これまで2回ほどオーケストラと共演しています。僕は、同じように2度弾くことは絶対にできません。だからこそ、音楽のすべてを楽しむことができるのです。


─ピアノはどのように始めたのですか?

母の手ほどきで5、6歳のころにピアノを始めました。数年後、以前モスクワの中央音楽学校で教えていた父のもと、イタリアで19歳まで勉強しました。僕は全然じっとしていられない子供で、1時間同じ場所に座って練習ことなどできっこありませんでした(笑)。サッカーも大好きでした。でも13歳で初めてのコンサートをしたころから、少し真剣になりました。
今モーツァルテウムで師事しているギリロフ先生は父の友人なので、父の手から渡されていったみたいなところがありますね。
父はアゼルバイジャン生まれで、母はスロベニア人です。僕はスロベニアの国境付近で生まれたので、イタリアとスロベニアの国籍を持っています。


─ピアノや音楽を通して何かを表現するにあたって、どんなことを大切にしていますか?

高校時代、友人といろいろなものごとについて話し合いましたが、僕は倫理的価値観を支持するタイプで、友人は美学的価値観を支持するタイプでした。いつもそんな議論をしていたので、今ようやくこのことを語ることができると感じるのですが(笑)。
日本の方には共感してもらいやすいと思うのですが、人間には何事においても、こうすべきであるという考えがあります。これが倫理観ですね。もちろん厳密にそれだけに従うのではなく、別のことをしたいと感じてそちらを選択することもありますが。説明するのは簡単ではありませんが、そういう"倫理的なものの考え方"というものが僕の中にはあります。これは特に、1次で弾いたバッハ=ブゾーニの「シャコンヌ」で最も表現されていたと思います。聴いた方がどう感じるかはわかりませんが、僕としては、自分が良く表現されていたように思いました。


─なるほど......。それでは、音楽を通して伝えようとすることが、自分自身の想いなのか作曲家の想いなのかといえば?

そうですね......傲慢な意味で言っているのではありませんが、僕としては、演奏は作曲家の意志や美意識、楽譜に書かれた指示にもちろん従うべきだけれど、同時に我々は21世紀に生きているので、2015年、今の形で演奏されるべきだと思っています。
例えばベートーヴェンの作品についても、社会は変わり、聴く人間の持つ精神も変わっているので、300年前の生き方や考え方に合わせて演奏することはできないと思います。


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─好きなピアニストは?

昔の人では、リヒテル。あとはホロヴィッツとグールドです。現代のピアニストでは、プレトニョフが好きです。彼もカワイを好んで弾いていますよね。それから、とにかく好きなのが、キース・ジャレット。ジャズが大好きなんです。彼は本当によく日本に来ていますよね。チック・コリアとモーツァルトの2台ピアノのコンチェルトを弾いている動画がありますが、これも日本で収録されたものです。日本公演を聴きに来たいと思ったこともあるくらいです。
今こうして日本とつながりができて、その意味でも嬉しいです。いつかキース・ジャレットに会いたい!
日本はヨーロッパの国々とはとにかく雰囲気が違います。確かにコンクールの運営はすばらしかったですが、組織がどうこうというレベルでない根源的なものが、このすばらしさにつながっているのではないでしょうか。日本人は気遣いを大切にするといいますが、もっと深い文化に由来しているように感じます。いずれにしても、組織、運営のすばらしさという意味では、浜松コンクールは世界の他のコンクールに敵はいないと思います。


─ところで、ピアノ以外で好きなことは?

文学ですね。哲学書も読みます。今はルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインが特に好きです。現代の小説も読みます......例えばデヴィッド・フォスター・ウォレスの作品など。あとは絵画が好きで、旅行先ではどんな小さな街でも良い美術館を探して出かけます。もちろん科学や天文学にも興味があります。詳しいことを教えてくれる友人がたくさんいますから。
スポーツなら、サッカーを観るのが好き。あとは食べることも大好きですね。日本食は本当にすばらしかった。一番気に入ったのはトンカツです。
あとは、考えごとをすること。ただじっとものを考えることは、僕の大好きな "活動"です。母には、たまにはスイッチをオフにしたらどうかと言われます。そのくらいいつもものを考えています。


─考えごとが趣味っていいですね。

現代に生きながら、地平を広げていろいろなことに興味を持ち、全てをつなげていくことは大切ですよね。一つのことに集中するのもいいですが、多くのことを知っていれば、別の視点からものを見ることができるかもしれません。アインシュタインもヴァイオリンを弾いていましたが、彼もそのおかげですばらしい発見ができたのかもしれません。
あなたは僕の演奏がその場で生まれているようだと言いましたが、それは、僕が常にあらゆるところから何かを得て演奏しようとしているからかもしれません。その対象はなんでもいいんです。例えば、漫画とか。ところで僕、ドラゴンボールも大好きで全部読んでいます。


─どんなピアニストになりたいですか?

現代の音楽も楽しむピアニストでありたい。感じるだけでなく考えるピアニストでありたい。そして、"普通でない"ピアニストでいたいですね。

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文・高坂はる香
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2015.12.28
アレクサンデル・ガジェヴさん(第1位、聴衆賞)インタビュー

1994年イタリア生まれのガジェヴさん。ピアノ教師のご両親のもとピアノを学んだのち、現在はオーストリアのザルツブルク・モーツァルテウムで勉強しています。確信に満ちたクリエイティヴな音楽で聴く者を魅了し、優勝、そして聴衆賞に輝きました。
1次予選、会場で販売していた即売CDの中で、ガジェヴさんの演奏が一番良く売れたと聞いたことが思い出されます(最初から見抜いていたとは、浜松の聴衆のみなさん、なんて良い耳をお持ちなのでしょう......)。
知性的な発言を次々繰り出しつつ、しかし時折お茶目で明るい一面を見せるガジェヴさんに、お話を伺いました。


─優勝、そして聴衆賞おめでとうございます。

とても嬉しいです。審査員と聴衆のみなさん両方から選んでいただけたのは、良い兆しですよね。だって審査員は明日で帰ってしまいますが、お客さんはずっとここにいるのですから!


─確かに、おっしゃる通りですね。......頭いいですね。

......そうそう、ボク、信じられないくらい頭いいんだ(笑)!


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─あっ、変なこと言ってすみません。というのは、セミファイナルのあとのビデオメッセージでも、"ロシアものが本選で弾かれる確率は何パーセントだから自分が本選に進める確率は......"と計算していらしていて、ずいぶん論理的にものを考える方なんだなと思っていたので。

ああ、あれについては、高校まで理系の勉強をしていたからです。
高校生の頃は勉強にも力を入れていたので、ピアノはそんなに真剣に勉強していませんでした。練習も1日2~3時間くらいでしたね。19歳からザルツブルクのモーツァルテウムで勉強しはじめ、今3年目です。


─では、まだピアニストになると決めていないとか?

そうですね......モーツァルテウムに入ったばかりの頃は、まだわかりませんでした。僕の高校の成績はどの大学にでも行くことができる良いスコアだったので、卒業した時点ではいろいろな可能性がありました。ピアノと並行して他のことも勉強しようと考えた時期もあります。
ザルツブルクには良い大学がたくさんありますから、何か別のものも勉強するかもしれませんし、シンプルにモーツァルテウムの中で指揮、作曲、音楽理論などを勉強するかもしれません。哲学の勉強もいいなと思っているのですが。


─ピアニストとして哲学の道も究めるのはいかがですか。この大変な世の中で、政治学や経済学もいいけれど、哲学という学問は本当に大切でしょう......。

いいかもしれません。コンサートピアニストの生活には時間がないので、しっかり哲学を勉強する時間がとれるかわからないのが難しいところですけれど。
確かに、政治も経済も、根本的には全て哲学から来ていますからね。それに、音楽家は哲学者に近いとも思います。第2次世界大戦以降もずっと、私たちの世界はいつも問題を抱えているのだから、多くの人が経済やビジネスに集中している状況において何か解決策が必要なのでしょう。
バーンスタインは、音楽をより美しく、より熱烈に演奏することが、世界を争いごとから救うというようなことを言っていましたね。


─ところで話をコンクールに戻しますが、優勝がわかった瞬間はどんな気分でしたか?

信じられませんでした。それでまず思ったのは、たくさん日本に来られる!ということです。


PC1a_0048.JPG


─レセプションでは審査員の先生方とも話しましたか?

はい。それぞれが違う感想をお持ちで、信頼できるアドバイスをくださいました。ところで、あのゴールドメダルはすごく重いんですよ! レセプション中首から下げていなくてはいけなくて、疲れてしまいました(笑)。


─まさに優勝の重みですね。

でも、実はまだ優勝したことが信じられないんです。何週間か経ってから、やっと実感するかもれません。僕はもともと責任感というものをポジティブにとらえられるほうなので、うまくがんばれると思います。新しいレパートリーに何を勉強しようか考えるのも楽しみです。


─コンクール中の出来事で印象に残っていることはありますか?

一つあります。ファイナルの演奏が終わった後、取材のためにロビーを通ってきたとき、お客さんが拍手をしてくださる中、ケンジ(三浦謙司さん)などコンテスタントの友人たちが駆けつけてくれてハグを交わした......あれが、今回のコンクール中最高の瞬間でした!
浜松では本当に良い友達ができました。コンクールで友達ができたことはもちろんこれまでにもあるけれど、これほど楽しかったことはありません。

PC1_6608.JPG



─プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は、音楽がその場で生まれていると強く感じさせる演奏でした。

そうかもしれません。でも同時に、計画されていました。音楽の構造やクライマックスのもっていき方を計画しておいた上で、音の変化など、その場で細かなことを変えていきます。そうやって、自然発生的なものを見つけていくのです。
この協奏曲は、これまで2回ほどオーケストラと共演しています。僕は、同じように2度弾くことは絶対にできません。だからこそ、音楽のすべてを楽しむことができるのです。


─ピアノはどのように始めたのですか?

母の手ほどきで5、6歳のころにピアノを始めました。数年後、以前モスクワの中央音楽学校で教えていた父のもと、イタリアで19歳まで勉強しました。僕は全然じっとしていられない子供で、1時間同じ場所に座って練習ことなどできっこありませんでした(笑)。サッカーも大好きでした。でも13歳で初めてのコンサートをしたころから、少し真剣になりました。
今モーツァルテウムで師事しているギリロフ先生は父の友人なので、父の手から渡されていったみたいなところがありますね。
父はアゼルバイジャン生まれで、母はスロベニア人です。僕はスロベニアの国境付近で生まれたので、イタリアとスロベニアの国籍を持っています。


─ピアノや音楽を通して何かを表現するにあたって、どんなことを大切にしていますか?

高校時代、友人といろいろなものごとについて話し合いましたが、僕は倫理的価値観を支持するタイプで、友人は美学的価値観を支持するタイプでした。いつもそんな議論をしていたので、今ようやくこのことを語ることができると感じるのですが(笑)。
日本の方には共感してもらいやすいと思うのですが、人間には何事においても、こうすべきであるという考えがあります。これが倫理観ですね。もちろん厳密にそれだけに従うのではなく、別のことをしたいと感じてそちらを選択することもありますが。説明するのは簡単ではありませんが、そういう"倫理的なものの考え方"というものが僕の中にはあります。これは特に、1次で弾いたバッハ=ブゾーニの「シャコンヌ」で最も表現されていたと思います。聴いた方がどう感じるかはわかりませんが、僕としては、自分が良く表現されていたように思いました。


─なるほど......。それでは、音楽を通して伝えようとすることが、自分自身の想いなのか作曲家の想いなのかといえば?

そうですね......傲慢な意味で言っているのではありませんが、僕としては、演奏は作曲家の意志や美意識、楽譜に書かれた指示にもちろん従うべきだけれど、同時に我々は21世紀に生きているので、2015年、今の形で演奏されるべきだと思っています。
例えばベートーヴェンの作品についても、社会は変わり、聴く人間の持つ精神も変わっているので、300年前の生き方や考え方に合わせて演奏することはできないと思います。


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─好きなピアニストは?

昔の人では、リヒテル。あとはホロヴィッツとグールドです。現代のピアニストでは、プレトニョフが好きです。彼もカワイを好んで弾いていますよね。それから、とにかく好きなのが、キース・ジャレット。ジャズが大好きなんです。彼は本当によく日本に来ていますよね。チック・コリアとモーツァルトの2台ピアノのコンチェルトを弾いている動画がありますが、これも日本で収録されたものです。日本公演を聴きに来たいと思ったこともあるくらいです。
今こうして日本とつながりができて、その意味でも嬉しいです。いつかキース・ジャレットに会いたい!
日本はヨーロッパの国々とはとにかく雰囲気が違います。確かにコンクールの運営はすばらしかったですが、組織がどうこうというレベルでない根源的なものが、このすばらしさにつながっているのではないでしょうか。日本人は気遣いを大切にするといいますが、もっと深い文化に由来しているように感じます。いずれにしても、組織、運営のすばらしさという意味では、浜松コンクールは世界の他のコンクールに敵はいないと思います。


─ところで、ピアノ以外で好きなことは?

文学ですね。哲学書も読みます。今はルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインが特に好きです。現代の小説も読みます......例えばデヴィッド・フォスター・ウォレスの作品など。あとは絵画が好きで、旅行先ではどんな小さな街でも良い美術館を探して出かけます。もちろん科学や天文学にも興味があります。詳しいことを教えてくれる友人がたくさんいますから。
スポーツなら、サッカーを観るのが好き。あとは食べることも大好きですね。日本食は本当にすばらしかった。一番気に入ったのはトンカツです。
あとは、考えごとをすること。ただじっとものを考えることは、僕の大好きな "活動"です。母には、たまにはスイッチをオフにしたらどうかと言われます。そのくらいいつもものを考えています。


─考えごとが趣味っていいですね。

現代に生きながら、地平を広げていろいろなことに興味を持ち、全てをつなげていくことは大切ですよね。一つのことに集中するのもいいですが、多くのことを知っていれば、別の視点からものを見ることができるかもしれません。アインシュタインもヴァイオリンを弾いていましたが、彼もそのおかげですばらしい発見ができたのかもしれません。
あなたは僕の演奏がその場で生まれているようだと言いましたが、それは、僕が常にあらゆるところから何かを得て演奏しようとしているからかもしれません。その対象はなんでもいいんです。例えば、漫画とか。ところで僕、ドラゴンボールも大好きで全部読んでいます。


─どんなピアニストになりたいですか?

現代の音楽も楽しむピアニストでありたい。感じるだけでなく考えるピアニストでありたい。そして、"普通でない"ピアニストでいたいですね。

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文・高坂はる香

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