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【審査委員席から】ダン・タイ・ソンさん

2012年11月23日|スタッフレポート

ダン・タイ・ソンさんは、演奏家として第一線でご活躍される傍ら、さまざまな著名国際コンクールでも審査委員をされています。浜松コンクールの審査 委員を務めるのは、1991年の第1回以来なんと21年ぶり。当時と比較しての感想、またコンテスタントについての印象などについて伺いました。

 

─第1回以来2度目の審査ということですね。その時との違いはやはりお感じになりますか?

もちろんです。まずは設備が違います。当時はこんな大きなホールはありませんでしたし(※第1回は浜松市民会館[現・はまホール]での開催)、ホテ ルとホールが直結しているなんていうこともありませんでした。コンテスタントも、こうしてすばらしい音響と良い環境の中で演奏でき、刺激になるでしょう。 私自身は当時33歳で、出場者と歳がほとんど変わりませんでした。審査委員をするのは初めてだったので、“キンチョウ”していました(笑)。当時はもっと 参加者の出身国にばらつきがありましたね。今回は、アジアと東欧、ふたつのグループに主流が分かれていると言えるでしょう。それは、アジアの演奏家のレベ ルがこの20年ほどで圧倒的に上がったからだと思います。このコンクールだけではなく各地での傾向だとは思いますが。

─今回のコンテスタントの全体的な印象はいかがですか?

1 次から平均レベルが非常に高かっです。DVD審査で280名以上の応募があり、そこでもかなりふるい落とされたからだと思います。応募者のレベルが上がっ てきたのでしょうね。少なくとも35~40名は2次にふさわしいレベルだったと思いましたが、24人分しか枠が用意されていませんでした。差はそんなに大 きくありません。そこで通らなかったからといって自分の演奏が良くなかったとは思わないでほしいです。

いよいよ本選が始まりますが、ますます個性が出てきました。ロマンティック、知的、ダイナミック、繊細……本当にさまざまな種類のピアニストがいます。レベルが上がり、力が僅差になってくると、審査委員の仕事はさらに難しくなってきます。

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(左:ディーナ・ヨッフェ先生  右:ダン・タイ・ソン先生)

─3次で室内楽の審査が入ったことで、通過するコンテスタントのタイプに影響はあったと思いますか?

室 内楽は、ひとつの審査の要素として入っていると思います。それは例えば、古典派、ロマン派の要素が評価されるのと同じような感覚です。ソロでは自分がボス となって好きに演奏できますが、室内楽ではみんなの一員として演奏しなくてはいけません。人によっては自分自身を見せようとしすぎていました。他の人の音 を聴くことが不可欠ですから、ソリストとしてではない側面を見て評価をしました。

─ソンさんは、個性的な演奏家がたくさん入賞した2010年のショパンコンクールでも審査委員をされていました。浜松コンクールでは、個性的であることと、正統的であることのバランスについてはどのように考えながら評価されていましたか。

ショ パンコンクールは、ショパンだけを演奏するとてもユニークなコンクールです。とても狭く、ショパンのスタイルに卓越したピアニストが求められます。それに 対して浜松コンクールは、だいぶ違う面を持つコンクールだということは確かです。どちらにも有意義な面がありますから、比べられませんけれど……。


高坂はる香

 

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