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【第3次予選審査結果発表】 責任感とともに、本選ではすばらしい演奏を

2012年11月21日|スタッフレポート

2日間であっという間に第3次予選すべての演奏が終わりました。

終演が大幅に遅れたことで、審査結果発表の予定時間は、当初の40分遅れである20時55分とアナウンスされました。12名のセミファイナリストは、ひとつの場所に集まって立ち話をしつつ、結果発表の瞬間を待ちます。21時を少しまわったころで、審査委員団が会場へ現れました。

まずは、コンクール運営委員長の海老澤敏氏より挨拶がありました。

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「DVDで多くの方の応募があったところからここまで、コンテスタントのみなさんがすばらしい演奏を聴かせて下さり、今日に至ります。今回は第3次予選でモーツァルトのピアノ四重奏も演奏されました。いよいよコンクールも最終段階に入りました。この後もよろしくお願いします」

続いて、海老彰子審査委員長から。はじめに、演奏時間終了を伝えるためのベルを取り出しながら、アドバイスが。

「若いみなさんに、ひとつだけご注意を。これは何かご存知ですか? コンクールには演奏の規定時間があります。今日は20分オーバーした方もいました。気を付けてくださいね」

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そして、続いてこんなメッセージが送られた。

「ピアノ選びの11月7日から今日20日まで、約2週間、ここまでみなさんがんばっていらっしゃいました。今回は室内楽を入れたことで、いつもとは少し違う色が出てきたと思います。モーツァルトが聴いたら喜ぶだろうと思ったすばらしい演奏もありました。コンクールということではなく、楽しんで弾いているのだろうと感じた瞬間もたくさんありました。私たち審査委員は、とても苦しいけれど、これから結果を発表しなくてはなりません。芸術の道は自分との闘いです。浜松市美術館では今、ムソルグスキーの『展覧会の絵』でも知られるレーピン展をやっていますので、ぜひ行ってみてください。絵画というアート、そして私たちが従事する音楽もアートです。この世界には、たくさん勉強するところがありますから」

 そして、内匠慧さん、アンナ・ツィブラエワさん、イリヤ・ラシュコフスキーさん、キム・ジュンさん、中桐望さん、佐藤卓史さんの順で、ファイナリストの名前が読み上げられました。祝福と、数々のすばらしい演奏に対する拍手が会場に溢れる中、6名のファイナリストと海老彰子審査委員長による記者会見に移りました。
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◇海老彰子審査委員長

「大変レベルが高く、何年もあたためてきたと思われる作品の演奏に感銘を受けました。これまでいろいろな国際コンクールで審査をしてきて今回浜松で感じたのは、日本人のレベルが上がっており、個性を持ったピアニストが育っているということです。これはひいき目に見てということではなく、他の審査委員の先生方もおっしゃっていました。

今、ここに座っている6人のピアニストの他にも、1次予選も含め、選に漏れた方の中にすばらしい演奏者がたくさんいたことを、絶対に忘れないでほしいと思います。

それだけ、今ここにいる6人には責任があるということでもあります。東京交響楽団、そして個人的にも敬愛しているすばらしい指揮者の井上道義さんと、みなさんの共演を、楽しみにしています。

あとはファイナルに備えて、みなさん、よく寝て食べてください!

また、今年初めて浜松国際ピアノコンクールに参加して、浜松市全体が協力してコンクールを創っていらっしゃることに感銘をうけました。審査委員の練木先生、植田先生とともに、コンクールをどのようにしてさらに育てていくかを話し合ってきました。みなさんのおかげでこうして成り立っているということを、ここでお伝えしたいと思います。それと、室内楽の共演をしてくださった6人の音楽家の方々は、ハードな演奏でお疲れの中、一生懸命演奏してくださいました。

最後にもうひとつ。今、イスラエルで戦争が起こっています。イスラエル出身のヴァルディ先生は、インターネットで現地のニュースが5分ごとに入ってくるのを気にかけながらも、審査に加わってくださっています。

私たちは、今のところ恵まれた環境に生活しています。コンクールの結果に惑わされず、人生でなにが大切かということをしっかりと認識して、私たちも生きていきたいものです。世界はひとつ。やはり平和が一番だと思います」

 
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◇内匠慧さん

「こういう場所は初めてなので緊張しています。海老先生、そして5名のすばらしい音楽家と同じ席に座ることができ光栄です。今まず思い浮かぶのは、支えてくださった先生方です。僕が自分には才能がないと思っていた時期から、才能があるからと言い続け、信じこませてくれました。それについてきたことで、こうして今すばらしい場所で演奏させていただくことができ、本当にうれしいです。家族、ボランティアや事務局の方々にもお世話になりました。ありがとうございます。

自分自身の演奏については、新しい曲と前から弾いている曲が半々なので、うまく弾けたと思うものもありますが、テクニック的に粗さが出てしまったものもありました。自分でも通過するのは難しいと思っていましたが、審査委員の先生方が良い部分に期待して、3次を通してくださったのかなと思います。
その期待に応えられるように、そして通らなかったコンテスタントの方々になぜあの人が通過したのだと思われないように、本選では自分の特徴を最大限に出しつつ、すべてのみなさんに納得していただける演奏ができたらと思います」


 
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◇アンナ・ツィブラエワさん

「審査員、コンクール関係者のみなさんに感謝申し上げます。今、とても幸せです。聴衆のみなさん、他のコンテスタントの方々のおかげで、とてもすばらしい経験をすることになりました。今回日本は初めてです。ロシアとはとても違う国です。本選で、シューマンのピアノ協奏曲をみなさんのために演奏できることをとても嬉しく思います」



 
◇イリヤ・ラシュコフスキーさん
「コンバンハ。本選に残ることができてうれしいです。ホール、そして設備と環境もすばらしく、たくさんのコンテスタントが美しい演奏をしました。僕自身他の方の演奏もいくつか聴きましたが、聴衆から感じられる“完全な静寂”を味わいました。そんな、他のどんな場所でも出会うことができないすばらしい聴衆のみなさんに感謝しています。ファイナルでは全力を出し切りたいと思います」
 
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◇キム・ジュンさん

「今コメントをすることにとても緊張しています。日本を訪れるのは初めてですし、大きなコンクールも初めてです。3次予選を通ることができ、またファイナルでブラームスのピアノ協奏曲をすばらしいオーケストラと共演できることが嬉しいです。浜松コンクールはすばらしい組織があり、何もかもが完璧に準備されていて、僕はすべての瞬間を楽しんでいます。年齢的にコンクールに参加することは最後のチャンスになるかもしれません。コンクールだからというのではなく、オーケストラと一緒に演奏できることを楽しみに、ベストを尽くしたいと思います。コンサートのような演奏をすることができたらと思います」

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◇中桐望さん

「コンクールにはいつも1次から本選までのプログラムを準備して臨みますが、それらすべての作品をお客様に聴いてもらえるということは、コンクールを超越して嬉しいことです。今この場にいられること、本選ですばらしいオーケストラ、指揮者と共演させていただけることはこの上ない幸せです。すばらしいサポートをしてくださっている事務局のみなさん、長い間演奏を聴いてくださっている審査委員の先生方、浜松市民のみなさん、聴衆のみなさん、わたしを支えてくれている方々、みなさんへの感謝がつきません。先程海老先生がおっしゃったように、責任感を持ちつつ、今自分ができる最高の演奏でいろいろな方への感謝を伝えられるように、ベストを尽くしたいと思います」



 
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◇佐藤卓史さん

「この席で、ファイナリストとしてお話ができていることを光栄に思います。私はこの中で一番年上だと思います。これまでいろいろなコンクールに挑戦してきました。悔しい思いもたくさんしましたから、今回はファイナルに残ることができて本当に幸運でした。自分で良い演奏ができたと思ってもだめなときもあるし、その逆もあります。それを思うと、今日3次で演奏したコンテスタントの中にはとてもガッカリしている方もいるのだろうと思い、苦しい気持ちがします。

会場には1次からたくさんの方が聴きにいらして、熱心にメモを取っていました。他のコンクールではこんなことは見たことがなく、感銘をうけました。また3次の室内楽について、共演者はすばらしい演奏家の方々でしたが、とても短い時間での準備だったので大変だったということも、みなさんにお話ししてお きたいと思います。
せっかくいただいたこのチャンスに、良い演奏をしたいと思います。他のファイナリストのみなさんにも、幸運を祈ります!」

 

高坂はる香

 

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