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「二人の天才」 ミハイル・プレトニョフとビートたけし

2012年6月19日|スタッフレポート

6月11日、第8回浜松国際ピアノコンクールの参加承認者が発表されました。11月10日からの本選へ向けて秒読みが始まったという感じがします。6月24日、それに先がけての開催記念イベントではミハイル・プレトニョフ率いるロシア・ナショナル管弦楽団が登場、ソリストには第5回で最高位を受賞したアレクサンダー・コブリンを迎え、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏してくれます。もう一つの演目はチャイコフスキーの交響曲第4番というオールロシアン・プログラムです。

ピアニストであり、指揮者であり、作曲もされるプレトニョフさんは、1978年にチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で優勝され、その直後のロンドン・デビューで初めて演奏を聴いた私はそれ以来ずっとマエストロ・プレトニョフのファンでして、24日のコンサートをとても楽しみにしている一人です。

6月24日、アクトシティ浜松大ホールにコンサートを聴きにいらっしゃる皆さまに是非注目していただきたいのは、ロシア管弦楽団の醸し出す美しい音色、そしてマエストロ・プレトニョフの気品ある、指揮をする姿です。その姿からもマエストロが表現しようとしている音楽がイメージ出来ると思います。

こんなことがありました。

スイスのルツェルンで行なわれたピアノフェスティバルで演奏するプレトニョフさんを訪ねた時の話です。突然、タケシジョーの話を始めたのですが、私には最初タケシジョーが何のことかわかりませんでした。話を聞いているうちに、かつて日本でも一世を風靡したTV番組「風雲たけし城」のことだとわかりました。その当時ヨーロッパでも「風雲たけし城」が放映されていたようで、プレトニョフさんはその番組がとても気に入っていらっしゃいました。それで私は、「この番組は、日本ではもうやっていないのですよ。それからビートたけしさんは日本でもトップクラスの芸人さんですが、それ以上に映画監督、北野武として第54回ヴェネツィア国際映画祭で日本作品として40年ぶりとなる金獅子賞を受賞された、世界的に有名な方なのですよ」と申し上げました。

その後、プレトニョフさんが何度目かの来日をすることが決まり、私はルツェルンでビートたけしさんの話をしたことを思い出し、何とかこの二人の天才をお引き合わせ出来ないかと考えるようになりました。ただお二人とも分刻みでお仕事をこなされる方ですし、私にはたけしさんと何の面識もありませんでした。それにプレトニョフさんが果たしてたけしさんと本当に会いたいとおっしゃるのかも確かではありませんでしたから、私の思いつきだけでこんな話を進めていいものかという不安もありました。

それでマネージャーを通してプレトニョフさんに日本にいらした時、たけしさんにお会いしたいですかとお伺いしたところ、「会いたい!」という返事が返ってきました。たけしさんに強い関心を持っているのは本当なのだと確信した私は、それからあらゆるつてをたどって、その当時たけしさんがやっていた「誰でもピカソ」の番組収録におじゃますることになったのです。

収録前、楽屋に通していただいて二人の天才が対面、プレトニョフさんは大変嬉しそうで、いつもは写真を撮られるのを嫌がるのに、この時はたけしさんとにこやかに写真に納まってくださいました。その写真は今でも私の宝物です。

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その後番組の収録風景を見学しました。たけしさんは他のMCの方にだいたいの進行をまかせ、時々コメントをされるという、いつものスタイルです。千載一遇のチャンスを得てプレトニョフさんを連れて来ている私としては、もっとたけしさんがいろいろ話をしたり、笑いを取ってくれないかな、などと期待していたのです。何しろ「風雲たけし城」が気に入っているプレトニョフさんです。

しかし、私の思いとはうらはらに収録を見学した後にプレトニョフさんは、「たけしさんの動きが素晴らしい、必要な時以外は口を挿まない、だけどここぞという時には鋭いコメントで番組を引き締めている」と、たけしさんを絶賛したのです。「私もああいう指揮がしたい。必要な時だけ指揮棒を振る、ま、そうも行かないだろうけど(笑)」と嬉しそうでした。

プレトニョフさんの指揮をする姿に気品があって、その姿に演奏している音楽観が表れているように思えるのは、無駄な動きはしない、必要な指示だけを出すという、たけしさんと共通する“シンプル イズ ベスト”の思いが流れているからではないでしょうか。

6月24日、アクトシティで皆さまをお待ちしています。

角田珠実

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