JURY 審査委員

審査委員 ナターリア・トゥルーリ Natalia TRULL ロシア

ナターリア・トゥルーリは故郷のサンクトペテルブルクでピアノを学んだ後、モスクワに移りモスクワ音楽院を卒業。ヤコフ・ザーク、ミハイル・ヴォスクレセンスキー、タチアナ・クラフチェンコらの薫陶を受けた。

1983年、ベオグラード国際青年音楽コンクールで第1位を獲得したことをきっかけに演奏家としてのキャリアをスタートさせたが、最大の成功は1986年チャイコフスキー国際コンクールでの銀メダル獲得であった。観客はトゥルーリによるシューベルトやストラヴィンスキーなどの解釈に一瞬で心を奪われ、彼女が演奏する「ペトルーシュカ」組曲は聴衆や評論家に深い感銘を与えた。
1993年にはモンテカルロ・ピアノマスターズ(国際コンクール入賞者のみが出場できるコンクール)で優勝。

他を寄せつけない完璧な制御と見事な技巧で世界的な人気を誇るトゥルーリは、ロンドン交響楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団などの有名オーケストラやロシアの主要な交響楽団と共演している。
共演指揮者もラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス、レイモンド・レッパード、ジャン゠ベルナール・ポミエ、エリ・クラス、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、ヴァシリー・シナイスキー、ユーリ・テミルカーノフなど数多い。

協奏曲のレパートリーは50曲を超え、最も人気が高いチャイコフスキーの協奏曲は世界の一流コンサートホールで100回以上演奏している。さらにチャイコフスキーの協奏曲の中でも、ハリウッド・ボウルでのエリ・クラス指揮・ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団との共演と、サントリーホールでの小泉和裕指揮・東京フィルハーモニー交響楽団との共演(1998~99年シーズン)が最高の演奏と言われている。

音楽への完全な没入、ステージ上の独特の存在感、そして熟達した技術が幅広いレパートリーの表現において、現在のトゥルーリの演奏を非凡なものにしている。

2000年よりモスクワ音楽院教授。また米国、日本、イタリア、ドイツ、南米などで開催されるマスタークラスに頻繁に招聘されている。
ボン国際ベートーヴェンピアノコンクール、ホセ・イトゥルビ国際ピアノコンクール、モンテカルロ・ピアノマスターズ、モーツァルト国際コンクールなど多数の国際コンクールで審査員を務める。

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