JURY 審査委員

審査委員 ペジャ・ムジイェヴィッチ Pedja MUZIJEVIC アメリカ

ピアニストのペジャ・ムジイェヴィッチは、独創的なプログラム構成、新旧の音楽の奇抜な組み合わせ、そしてアーティストやアンサンブルとの息の長いコラボレーションで自身のキャリアを定義してきた。アトランタ交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ミルウォーキー交響楽団、ニュージャージー交響楽団、モンテビデオ・フィルハーモニー管弦楽団、ハーグ・レジデンティ管弦楽団、セントポール室内管弦楽団、サンタ・フェ・プロ・ムジカ、新星日本交響楽団、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団などと幅広く共演。アリス・タリー・ホール(ニューヨーク)や、モストリー・モーツァルト・フェスティバルのリトル・ナイト・ミュージック・シリーズ、92Y、フリック・コレクション(ニューヨーク)、ギルモア国際キーボードフェスティバル(ミシガン州カラマズー)、ケネディセンターのテラスシアター、ダンバートン・オークスやナショナルギャラリー(ワシントンDC)、カザルスホールや東京文化会館(東京)、サンティアゴ市立劇場、ダ・カメラ・オブ・ヒューストン、アリゾナ・フレンズ・オブ・チェンバーミュージック(ツーソン)、バーモント大学レーンシリーズ、スポレート・フェスティバルUSA、ヴェルビエ音楽祭、ベイチェンバーコンサート、オールドバラ音楽祭(英国)など多数のホールや音楽祭でソロリサイタルを開催。カーネギーホールでの協奏曲デビューとなったロバート・スパーノ指揮オバーリン音楽院交響楽団との共演によるモーツァルトのピアノ協奏曲K. 503のライブ録音はオバーリン・ミュージック・レーベルからリリースされている。

2018/19年シーズンのハイライトとしては、モントリオール、バンクーバー、ワシントンDCに加えてニューヨークで開催されたセントルークス管弦楽団バッハ音楽祭でのソロリサイタルをはじめ、モートン・フェルドマンの音楽をベースに舞踏家で振付師のセスク・ジェラベルと照明デザイナーのバーク・ブラウンとコラボレーションした「Framing Time」のリンカーンセンター(ニューヨーク)ホワイトライト・フェスティバルでのワールドプレミアおよびレバークーゼン(ドイツ)での同作品のヨーロッパプレミア、ノースカロライナ大学チャペルヒルのカレント・アートスペースで開催されたUNCチェンバーシンガーズとのコンサートのキュレーションと演奏、さらに92Y(ニューヨーク)で上演されたタイラー・ダンカン、タラ・ヘレン・オコーナー、ジェイムズ・オースティン・スミス、トッド・パーマー、セント・ローレンス弦楽四重奏団との共演によるジョナサン・バーガーの室内オペラ「Leonardo」のワールドプレミアなどが挙げられる。

2018年音楽祭シーズンは、スティーヴン・スローン指揮スポレート音楽祭管弦楽団とのソロ共演および室内楽の両方でスポレート・フェスティバルUSAに復帰したほか、トロント・サマーミュージック・フェスティバル、マーベリックコンサート(ウッドストック)、ベイチェンバーコンサート(メイン)、ティペット・ライズ(モンタナ)、ヴェルビエ音楽祭アカデミーなどで演奏を行った。

2017/18年シーズンのハイライトとしては、92Y(ニューヨーク)、カロライナ・パフォーミングアーツ(チャペルヒル)、メインリー・モーツァルト(サンディエゴ)でのソロリサイタルや、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団との再共演が挙げられる。また、共にムジイェヴィッチの情熱の対象である「音楽」と「食」を組み合わせ、ニューヨークにあるシェフのデイヴィッド・ブーレイのテストキッチンで、ムジイェヴィッチによるラヴェルとムソルグスキーの演奏に続いてブーレイのマルチコースディナーを楽しむというプログラムを開催した。

ツアー活動としては、ミハイル・バリシニコフとホワイト・オーク・ダンス・プロジェクトとの米国、南米、ヨーロッパ、アジアツアーのほか、サイモン・キーンリサイドと共演したトリシャ・ブラウン振付によるシューベルトの「冬の旅」公演では、リンカーンセンター(ニューヨーク)、バービカン(ロンドン)、モネ劇場(ブリュッセル)、パリ国立オペラ、アムステルダム、ルツェルン、メルボルンを回るツアーを行った。

ソロの録音には「Haydn Dialogues」(ハイドンの4つのソナタにジョナサン・バーガー、ジョン・ケージ、モートン・フェルドマンの作品を織り交ぜたリサイタルプログラムのライブ録音)や「Sonatas and Other Interludes」(ジョン・ケージのソナタや間奏曲をW. F.バッハやスカルラッティからリスト、シューマンに至る作品と並置した作品)などがある。このほかにも、前述のカーネギーホールで録音されたロバート・スパーノ指揮オバーリン音楽院交響楽団との共演によるモーツァルトのピアノ協奏曲K. 503や18~19世紀のフォルテピアノ作品を収録した2枚のCD「A Schumann Salon」と「Mozart and Beethoven Quintets for piano and woodwinds」などを発表している。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナのサラエボで生まれたペジャ・ムジイェヴィッチは、ザグレブ音楽院でウラジミール・クルパンに師事。1984年に米国に渡り、カーティス音楽院(フィラデルフィア)とジュリアード音楽院(ニューヨーク)に進む。ピアニストのヨーゼフ・カーリヒシュタインやジェローム・ローウェンタール、ハープシコード奏者のアルバート・フラー、ヴァイオリニストのロバート・マンやジョエル・スミルノフらの薫陶を受ける。

バリシニコフ・アーツ・センター(ニューヨーク)のアーティスティック・アドミニストレーター、ティペット・ライズ・アーツ・センター(モンタナ)のアーティスティック・アドバイザー、バンフセンター(カナダ)のレジデンシープログラム「Concert in the 21st Century」のディレクターを務める。これら全ての役割において、演奏会体験をプログラム構成と演奏の両面から捉え、現代においてその体験をより意味あるものにするために何ができるのかを問いかける。ニューヨーク在住、趣味は友人に料理をふるまうことと、あらゆるジャンルのパフォーマンスを観ること。

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