JURY 審査委員

審査委員 エヴァ・クピーク Ewa KUPIEC ポーランド

ポーランドのドゥシュニキ゠ズドルイに生まれたエヴァ・クピークは、同国のカトヴィツェで学んだ後、ワルシャワのショパンアカデミーとロンドンの英国王立音楽院で研鑽を積んだ。

1992年、ミュンヘンARD国際音楽コンクール(ピアノ・チェロデュオ部門)で優勝。
2011年秋よりハノーファー音楽演劇大学の教授を務め、2018年7月にはヨーロッパ科学芸術アカデミーの会員に選出された。

ヨーロッパを中心にマスタークラスで指導を行う傍ら、ミュンヘン(ドイツ)、シドニー(オーストラリア)、ブゾーニ(イタリア)、ベートーヴェン(ドイツ、ボン)、マイ・リンド(フィンランド)、ピティナ(日本)、モーツァルト(中国、珠海)など名だたるコンクールの審査員を務めている。

世界一流の音楽祭の常連として主要なオーケストラとの共演も多く、最近のシーズンではミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、サンパウロ交響楽団、ミネソタ管弦楽団、バーミンガム市交響楽団、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団、デンマーク王立管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、メルボルン交響楽団、読売日本交響楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、パリ管弦楽団など、また指揮者はアンドレス・オロスコ゠エストラーダ、マリン・オルソップ、ネーメ・ヤルヴィ、インゴ・メッツマッハー、シャン・ジャン、サカリ・オラモ、セミヨン・ビシュコフ、ジャンカルロ・ゲレーロ、ヘルベルト・ブロムシュテット、クシシュトフ・ペンデレツキ、ローター・ツァグロセク、ギルバート・ヴァルガ、クリストフ・ポッペン、アンドレイ・ボレイコ、マレク・ヤノフスキらと共演している。中でもポーランドの有名なマエストロ、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキとクピークの間で育まれた極めて充実した音楽的コラボレーションは、世界各地での共演や2003年に発表されたショパンのピアノ協奏曲の録音作品として残されている。

クピークは現代音楽の熱心な解釈者である。2005年、コンツェルトハウスでベルリン放送交響楽団とシュニトケの最初のピアノ協奏曲を1964年以来初めて演奏し、この演奏は同作曲家によるピアノとオーケストラのための他作品と共にフェニックスレーベルから2008年にリリースされた。リサイタルや室内楽のプログラムにも現代作品をたびたび取り入れており、彼女に作品を捧げた作曲家もいる。このようなコラボレーションの成果としてR.マイヤーズとA.ビバロの作品を収めたCD「Conception」を2005年にリリースした。
2014年には、cpoレーベルからリリースされたポーランドの作曲家アンジェイ・パヌフニク作品集の完結編のためにベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団と共演したピアノ協奏曲(ICMA特別業績賞(2015年)受賞)や、ナクソスレーベルに録音したカペラ・ビドゴスティエンシスとの共演によるグラジナ・バツェヴィチのピアノと管弦楽のために編曲されたピアノ五重奏曲(ポーランドの栄誉あるフレデリック賞(2015年)を受賞)を含む特別な4枚のリリースがあった。

そのほかにもシマノフスキの作品(1997年ECHOクラシック)やパデレフスキの作品など数多くの録音を発表し、ソニーレーベルには映画「戦場のピアニスト」で知られるヴワディスワフ・シュピルマンの作品を録音している。
2007年にヘンスラーレーベルからヤナーチェクの独奏曲集、2010年にショパンとシューベルトの独奏曲集「Żal」をリリース。2011年にはドイツの放送局ドイチェランドフンクの協力でコダーイとエネスクの独奏曲集CD(ソラリスレーベル)を発表した。2012年にオーストラリアのABCレーベルからショパンのピアノ協奏曲と夜想曲のセレクションを、また2013年にルトスワフスキのピアノ独奏曲集の世界初録音(ソニーレーベル)をリリース。2014年にはヨハネス・モーザーとの共演によるショパンのピアノとチェロのための作品(ヘンスラーレーベル)と、アルミーダ四重奏団との共演によるシャルヴェンカとドヴォルザークのピアノ五重奏曲集(ソラリスレーベル)を発表している。

現在はドイツ、ハノーファーに在住。

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