本選審査結果発表&授賞式

2015.12.07|オフィシャルレポート

予定時刻から1時間ほどがたった18時半すぎ、ようやく結果発表が行われました。

大ホールには、開幕から今日までのさまざまなシーンをまとめた動画が流されており、会場につめかけた関係者や一般聴衆などは、この2週間半を振り返りながらも、今か今かと新しいスター誕生の時を待っていました。



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スポンサー、協力各団体の紹介に続き、鈴木康友市長からの挨拶です。

「みなさんを大変お待たせしましたが、審査が大変白熱したということです。本日で、全ての演奏が終了しました。出場者にとっては大変な時間だったと思います。審査委員の先生方も、長期間にわたりありがとうございました。コンクールがこうして成功裏に終わるのも、関係者のみなさま、スポンサーのみなさま、そしてなによりもたくさんの市民ボランティアのみなさまが支えてくれたおかげだと思います。改めて感謝を申し上げます。音楽交流都市協定を結んだ札幌市での演奏会を始め、優勝者ツアーとして国内外での演奏機会が提供されます。優勝者が世界に大きく飛躍してくれるよう、浜松市としても支援をしていきたいと思っております」

続いて、海老審査委員長のスピーチと、審査結果の発表です。

「みなさん、このすばらしい音楽の祭典にお集まりくださり、ありがとうございました。みなさまから大変なご協力をいただいて無事にコンクールを開催することができました。そして、審査委員の先生方、6人のファイナリスト、そして会場のどこかにいるであろうコンテスタントたち、さらにはもう国に帰られた方々。みなさまに大変感謝しております。第9回のコンクールのレベルは、すごく高かったです。11人で何度も投票し、これだけ長い時間がかかってしまいました。あなた方は、うますぎます! もしも私が大金持ちだったら、6人全員1位になっていると思います。

今から審査結果を発表しますが、その前にみなさんにお願いしたいことがあります。音楽は、平和の大使だと思っています。今は世界情勢が難しい時期で、そんな中、音楽の持つ意味は大変大きいと思います。この後優勝者が発表されるわけですが、そうした音楽は、演奏会をつくる人、音楽を聴く人によって成り立っています。優勝者だけでなく、これだけすばらしい6人の方をいつまでも支援していただきたいと思います。」



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そして、日本人作品最優秀演奏賞は、イゴール・アンドレエフさん。室内楽賞は、フロリアン・ミトレアさん(満場一致と、海老審査委員長が付け加えました)。

奨励賞に三浦謙司さんの名前が呼ばれると、ファイナリストとして壇上にいたガジェヴさんが、仲良しの友人の受賞に「ブラヴォ!」と声をかけます。
2日間にわたる来場者の投票により決定された聴衆賞は、そのカジェヴさんへ。

そしていよいよ最終順位の発表です。

6位、5位は該当者なし。第4位ミトレアさん、そして第3位はなんと3人ということで、メリニコフさん、シューさん、ムーサさんが呼ばれます。
そしてロパティンスキーさんが第2位。

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この瞬間にガジェヴさんの優勝が決まると、彼は両手で顔を覆い、喜びの表情。後ろでメリニコフさんと握手を交わします。
そしてカジェヴさんの名前が改めて呼ばれると、会場からは盛大な拍手が。こうしてここに、浜松国際ピアノコンクールの新しいスターが誕生しました。



◆記者会見

続けて、各賞受賞者と、浜松市長、審査委員長、副審査委員長の臨席による記者会見が行われました。

鈴木康友市長による「ピアニストが、浜松からこうして新しいスタートを切ってくれることをうれしく思う」という言葉に続き、海老彰子審査委員長による挨拶です。


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海老審査委員長
「449人の応募者の中から、何ヵ月もかけてこの結果が出されました。審査委員の先生方が口々におっしゃっていたのは、このコンクールの心のこもったケアのことです。また、各メーカーさんピアノも短い時間に命をかけて取り組んでくださいました」

ヤシンスキ副審査委員長
「すばらしいコンクールでした。みなさんピアノが上手ということだけでなく、芸術家であり、ファンタジーやクリエイティブな心を持って演奏されていました。私にとっても、これからのインスピレーションとなったと思います。
みなさんには、今後も喜びを感じながらピアノを練習してほしい。そして、頭と心を両方使うように。人間の感情というものを忘れずに練習を続けていってほしいです」

植田副審査委員長
「お二人のお話とはまた違うことを申し上げたいと思います。まずは入賞したみなさんおめでとうございます。そして、室内楽を担当してくださった6人の演奏家、ファイナルの高関先生と東京交響楽団のサポートなしでは今回のコンクールは実現できませんでした。出場者に寄り添って演奏してくださったことに、感謝しています。
たくさんの応募者から72人を選ぶのも大変で、さらにこうして審査ごとに人数を絞ることには、心が痛みました。いずれにしても、これまですばらしい演奏家が巣立っていますので、みなさんもこれに続いてほしいと思います」


そして、各受賞者から一言。

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日本人作品最優秀演奏賞 
イーゴリ・アンドレエフ

「賞をいただきありがとうございます、驚きの結果でしたが、喜んでいます。この曲を演奏するのは難しいことではあったのですが最終的には楽しんで演奏しました。私の解釈は、自分でも気に入っています。みなさんも弾いてみてインスピレーションを得ていただけたらと思います。私とともに受賞したみなさん、おめでとうございます。」


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奨励賞
三浦謙司

「僕にとって初めての国際コンクールでしたが、それが故郷日本でおこなわれ、日本のお客さんのために演奏できて、さらにこうして賞をいただけたのは、うれしいことです。これからもがんばって、日本でもっと演奏できればいいなと思いました。」


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第4位
フロリアン・ミトレア

「まず、このすばらしい運営に感謝しています。コンクールというのはストレスを伴うものなので、ここまで注意を払っていただいたおかげで全てスムーズにいき、楽しみながら、快適に過ごすことができました。室内楽は、コンクールの演奏中一番気に入っていた時間でしたから、賞をいただけてとにかく嬉しいです。共演者のみなさまありがとうござました。演奏しやすい状況で弾かせてもらいました」


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第3位
ダニエル・シュー

「3位となったことが光栄です。日本のみなさんの前で演奏する機会をいただき、たくさんのミュージシャンとも一緒に出場できて良かったです。」


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第3位
アレクサンダー・メリニコフ

「優れた演奏家である審査員の前で演奏するのは、時に怖いと思うこともありましたが、すばらしい経験でした。ボランティアのみなさん、運営のみなさん、私たちを支援してくれてありがとうございます。ここまで来られなかった他の参加者にも今後もがんばってほしいと思っています」


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第3位
アレクシア・ムーサ

「とても幸せです。ホールもすばらしく、オーケストラも聴衆もすばらしかった。コンクールの運営も完璧でした。準備をしてきて、このような結果となって嬉しいです。」


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第2位
ローマン・ロパティンスキー

「私にとってコンクールは大変豊かな経験でした。主催者のみなさん、充分な練習時間と環境を用意してくださった3つのピアノメーカーに感謝しています。このコンクールの演奏が、聴衆のみなさんにとってもすばらしいものであればいいなと思います。みなさんの幸運を願っています」


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第1位、聴衆賞
アレクサンデル・ガジェヴ

「光栄です。そして、1位になってすでに責任を感じています。このコンクールを受けることにしたのは、ババヤンさんはじめ、過去の受賞者がすばらしい方ばかりだからです。私も彼らと同じように、コンクールの名を汚すことなく、今後もやっていきたいです。
そして、コンクールにはさまざまな出会いの機会を与えてもらいました。こういう友人たちとは、今後も一生つながっていたいと思います」


記者会見の後には、パーティーが行われました。

授賞式の際、海老彰子審査委員長が「パーティーで発表する"びっくり賞"がある」と予告していた賞は、「アルゲリッチ賞」「ネルセシアン賞」のことでした。「アルゲリッチ賞」は優勝したガジェヴさんと、惜しくもセミファイナルに進まなかった沼沢淑音さんに、そして「ネルセシアン賞」も沼沢さんに授与されました。アルゲリッチさん、ネルセシアンさんは沼沢さんがすばらしい音楽性を持ちながら次のステージに進めなかったことを大変残念に思っていたということで、今度の「別府アルゲリッチ音楽祭」への出演機会などが与えられるそうです。




文 ・ 高坂はる香

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2015.12.07
本選審査結果発表&授賞式

予定時刻から1時間ほどがたった18時半すぎ、ようやく結果発表が行われました。

大ホールには、開幕から今日までのさまざまなシーンをまとめた動画が流されており、会場につめかけた関係者や一般聴衆などは、この2週間半を振り返りながらも、今か今かと新しいスター誕生の時を待っていました。



20151206b30000.JPG

スポンサー、協力各団体の紹介に続き、鈴木康友市長からの挨拶です。

「みなさんを大変お待たせしましたが、審査が大変白熱したということです。本日で、全ての演奏が終了しました。出場者にとっては大変な時間だったと思います。審査委員の先生方も、長期間にわたりありがとうございました。コンクールがこうして成功裏に終わるのも、関係者のみなさま、スポンサーのみなさま、そしてなによりもたくさんの市民ボランティアのみなさまが支えてくれたおかげだと思います。改めて感謝を申し上げます。音楽交流都市協定を結んだ札幌市での演奏会を始め、優勝者ツアーとして国内外での演奏機会が提供されます。優勝者が世界に大きく飛躍してくれるよう、浜松市としても支援をしていきたいと思っております」

続いて、海老審査委員長のスピーチと、審査結果の発表です。

「みなさん、このすばらしい音楽の祭典にお集まりくださり、ありがとうございました。みなさまから大変なご協力をいただいて無事にコンクールを開催することができました。そして、審査委員の先生方、6人のファイナリスト、そして会場のどこかにいるであろうコンテスタントたち、さらにはもう国に帰られた方々。みなさまに大変感謝しております。第9回のコンクールのレベルは、すごく高かったです。11人で何度も投票し、これだけ長い時間がかかってしまいました。あなた方は、うますぎます! もしも私が大金持ちだったら、6人全員1位になっていると思います。

今から審査結果を発表しますが、その前にみなさんにお願いしたいことがあります。音楽は、平和の大使だと思っています。今は世界情勢が難しい時期で、そんな中、音楽の持つ意味は大変大きいと思います。この後優勝者が発表されるわけですが、そうした音楽は、演奏会をつくる人、音楽を聴く人によって成り立っています。優勝者だけでなく、これだけすばらしい6人の方をいつまでも支援していただきたいと思います。」



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そして、日本人作品最優秀演奏賞は、イゴール・アンドレエフさん。室内楽賞は、フロリアン・ミトレアさん(満場一致と、海老審査委員長が付け加えました)。

奨励賞に三浦謙司さんの名前が呼ばれると、ファイナリストとして壇上にいたガジェヴさんが、仲良しの友人の受賞に「ブラヴォ!」と声をかけます。
2日間にわたる来場者の投票により決定された聴衆賞は、そのカジェヴさんへ。

そしていよいよ最終順位の発表です。

6位、5位は該当者なし。第4位ミトレアさん、そして第3位はなんと3人ということで、メリニコフさん、シューさん、ムーサさんが呼ばれます。
そしてロパティンスキーさんが第2位。

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この瞬間にガジェヴさんの優勝が決まると、彼は両手で顔を覆い、喜びの表情。後ろでメリニコフさんと握手を交わします。
そしてカジェヴさんの名前が改めて呼ばれると、会場からは盛大な拍手が。こうしてここに、浜松国際ピアノコンクールの新しいスターが誕生しました。



◆記者会見

続けて、各賞受賞者と、浜松市長、審査委員長、副審査委員長の臨席による記者会見が行われました。

鈴木康友市長による「ピアニストが、浜松からこうして新しいスタートを切ってくれることをうれしく思う」という言葉に続き、海老彰子審査委員長による挨拶です。


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海老審査委員長
「449人の応募者の中から、何ヵ月もかけてこの結果が出されました。審査委員の先生方が口々におっしゃっていたのは、このコンクールの心のこもったケアのことです。また、各メーカーさんピアノも短い時間に命をかけて取り組んでくださいました」

ヤシンスキ副審査委員長
「すばらしいコンクールでした。みなさんピアノが上手ということだけでなく、芸術家であり、ファンタジーやクリエイティブな心を持って演奏されていました。私にとっても、これからのインスピレーションとなったと思います。
みなさんには、今後も喜びを感じながらピアノを練習してほしい。そして、頭と心を両方使うように。人間の感情というものを忘れずに練習を続けていってほしいです」

植田副審査委員長
「お二人のお話とはまた違うことを申し上げたいと思います。まずは入賞したみなさんおめでとうございます。そして、室内楽を担当してくださった6人の演奏家、ファイナルの高関先生と東京交響楽団のサポートなしでは今回のコンクールは実現できませんでした。出場者に寄り添って演奏してくださったことに、感謝しています。
たくさんの応募者から72人を選ぶのも大変で、さらにこうして審査ごとに人数を絞ることには、心が痛みました。いずれにしても、これまですばらしい演奏家が巣立っていますので、みなさんもこれに続いてほしいと思います」


そして、各受賞者から一言。

20151206b35002.JPG


日本人作品最優秀演奏賞 
イーゴリ・アンドレエフ

「賞をいただきありがとうございます、驚きの結果でしたが、喜んでいます。この曲を演奏するのは難しいことではあったのですが最終的には楽しんで演奏しました。私の解釈は、自分でも気に入っています。みなさんも弾いてみてインスピレーションを得ていただけたらと思います。私とともに受賞したみなさん、おめでとうございます。」


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奨励賞
三浦謙司

「僕にとって初めての国際コンクールでしたが、それが故郷日本でおこなわれ、日本のお客さんのために演奏できて、さらにこうして賞をいただけたのは、うれしいことです。これからもがんばって、日本でもっと演奏できればいいなと思いました。」


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第4位
フロリアン・ミトレア

「まず、このすばらしい運営に感謝しています。コンクールというのはストレスを伴うものなので、ここまで注意を払っていただいたおかげで全てスムーズにいき、楽しみながら、快適に過ごすことができました。室内楽は、コンクールの演奏中一番気に入っていた時間でしたから、賞をいただけてとにかく嬉しいです。共演者のみなさまありがとうござました。演奏しやすい状況で弾かせてもらいました」


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第3位
ダニエル・シュー

「3位となったことが光栄です。日本のみなさんの前で演奏する機会をいただき、たくさんのミュージシャンとも一緒に出場できて良かったです。」


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第3位
アレクサンダー・メリニコフ

「優れた演奏家である審査員の前で演奏するのは、時に怖いと思うこともありましたが、すばらしい経験でした。ボランティアのみなさん、運営のみなさん、私たちを支援してくれてありがとうございます。ここまで来られなかった他の参加者にも今後もがんばってほしいと思っています」


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第3位
アレクシア・ムーサ

「とても幸せです。ホールもすばらしく、オーケストラも聴衆もすばらしかった。コンクールの運営も完璧でした。準備をしてきて、このような結果となって嬉しいです。」


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第2位
ローマン・ロパティンスキー

「私にとってコンクールは大変豊かな経験でした。主催者のみなさん、充分な練習時間と環境を用意してくださった3つのピアノメーカーに感謝しています。このコンクールの演奏が、聴衆のみなさんにとってもすばらしいものであればいいなと思います。みなさんの幸運を願っています」


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第1位、聴衆賞
アレクサンデル・ガジェヴ

「光栄です。そして、1位になってすでに責任を感じています。このコンクールを受けることにしたのは、ババヤンさんはじめ、過去の受賞者がすばらしい方ばかりだからです。私も彼らと同じように、コンクールの名を汚すことなく、今後もやっていきたいです。
そして、コンクールにはさまざまな出会いの機会を与えてもらいました。こういう友人たちとは、今後も一生つながっていたいと思います」


記者会見の後には、パーティーが行われました。

授賞式の際、海老彰子審査委員長が「パーティーで発表する"びっくり賞"がある」と予告していた賞は、「アルゲリッチ賞」「ネルセシアン賞」のことでした。「アルゲリッチ賞」は優勝したガジェヴさんと、惜しくもセミファイナルに進まなかった沼沢淑音さんに、そして「ネルセシアン賞」も沼沢さんに授与されました。アルゲリッチさん、ネルセシアンさんは沼沢さんがすばらしい音楽性を持ちながら次のステージに進めなかったことを大変残念に思っていたということで、今度の「別府アルゲリッチ音楽祭」への出演機会などが与えられるそうです。




文 ・ 高坂はる香

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