
2006年11月18日 | 第6回コンクール トピックス
第4回に奨励賞を受賞した奈良希愛さんが、2次予選2日目の今日、会場を訪れました。東京での仕事を終えて、昨夜の最終の新幹線で浜松に到着。今朝から2次予選を聴かれているそうです。浜松に来る前にも、すでにストリーミング配信でコンクールの様子をご覧になっていたという奈良さん。懐かしい事務局メンバーとの再会のあと、お話をうかがうことができました。
---2次予選2日目、聴いてみてどうですか?
50分という演奏時間は長いですね。集中するのが大変だと思います。自分もやったはずなんですけど・・。若いコンテスタントも、みんな堂々と演奏していましたね。
---注目している人はいますか?
1次予選から全員の演奏を聴けなかったのは残念でしたが、2次予選に出場している人の中では、チェレパノフさんが懐かしいなと思いました。わたしが出場した第4回のときは彼はまだ16歳でしたよね。今日彼の演奏はモニターでしか見られなかったのですが、リストのソナタはとても堂々と演奏していたと思います。第4回のときは聴いている余裕はありませんでしたが、今日はゆっくり聴けました。
---こうして会場に来てみて、自分が出場したときのことを思い出しますか?
そうですね。良い思い出しかないんです。懐かしい顔にも会いましたよ。(舞台監督の)吉田さんに会って、「作さ~ん」と以前と同じように呼びかけました。
---審査員の先生について。
今回の審査員には、教えていただいた先生が大勢いらっしゃってうれしかったです。ペルティカローリ先生とは今日ランチをご一緒しました。わたしも今年の4月から学校で教えていますし、同じ教える立場ということで仲間になったね、ということでいろいろとお話しました。ヴァルディ先生、オコーナー先生、中村先生にもお会いすることができて本当にうれしいです。
自分が教えるときには、インプレッションは与えるけれど、自発性も引き出したいんです。自分の引き出しをたくさん持って、自らの道を行ってほしい。教える立場になった今、尊敬できる先生方にお会いしたかったですし、そういう先生方に知り合えた私は幸せです。
---観客という立場でコンクールの場にいること。
客席で聴いていると、じんとくるものに惹かれます。自分が出場していたときは必死で、そういうことを感じている暇はありませんでした。観客になると、あのとき先生が言っていたことを思い出しますし、今ならよくわかります。コンクールという場でこうして聴いていることで、演奏家としての自分を再確認できるんです。あれから年月が経ってそういうことがわかりました。
今回はこうして聴きに来ることができましたが、前回は留学中で来られませんでした。今ここで学んでいることは、3年後にはもう学べないことだと思うし、そういう意味で今回ここに来てよかったです。また、演奏会や学校という、学んだことを活かせる場があるというのもとても幸せなことですね。
---近況について。
現在は、大阪では学校で教えてますし、東京では演奏活動、ドイツにも家があるのでそちらでは主に研究、学会に出席したりしています。派手ではないけれど、日本で活動し、休みができたらドイツで学会に出たりする、という贅沢な環境に恵まれて、私は幸せものです。