浜松国際ピアノコンクール

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第7回浜松国際ピアノコンクール トピックス

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第3次予選2日目

2006年11月22日 | 第6回コンクール トピックス

いよいよ、セミファイナル最終日。今日の演奏終了後数時間で、ファイナリストが決定する。
全国から集まったたくさんの聴衆のため、客席はほぼ満席で午前の部が開始した。

2人目に演奏したセルゲイ・クズネツォフさん(ロシア/28歳)は、グバイドゥーリナ「シャコンヌ」の、パワーを込めたドラマティックな和音とともに演奏をスタート。続いて、スクリャービン「左手のための夜想曲」と、個性的なプログラムが続く。安定した技術と演奏を印象付けた。ラヴェルの「夜のガスパール」は、風が吹き込むような、小さな音の粒の流れとともにはじまり、幻想的な世界を描く。最後まで、パワフルな音を聴かせた。

午後最初に登場したのは、ディナーラ・ナジャーフォヴァさん(ウクライナ/17歳)。タネーエフの「前奏曲とフーガ」op.29では、冷ややかな冒頭のパッセージも印象的だった。激しくたたみかけるようなパッセージも勢い良く弾きこなした。チャイコフスキーのノクターンop.10の冒頭も夢見るような響き。ショパンの12の練習曲op.10を全曲のうち、最後の「革命」は激しく右手で訴えかけていく感じで、最後へ向かって一気に駆け抜けた。 午後2番目に登場した北村朋幹さん(日本/16歳)は、バッハのイギリス組曲第3番で始めた。勢い良く流れ出るテーマ、しみじみとしたパッセージも聴かせた。シベリウスの「5つの小品」(樹木の組曲)では、小品ごとにいろいろな歌が聴こえてきた。シューマンの「花の曲」op.19は聴いているうちに心が落ち着くようだった。同じくシューマンの「ウィーンの謝肉祭の道化芝居」(幻想的情景)は一転して華やかな出だしで始め、低弦の和音にも迫力がある。音楽の流れにスピード感があった。

スワヴォミル・ヴィルクさん(ポーランド/24歳)は、ラフマニノフの前奏曲作品23-5を、力強く、「男らしい」とも言える音色で演奏。誠実さを感じさせる音で聴かせる。最後には、ポーランド人の彼らしく、パデレフスキのソナタ作品21をもってくる。音の多い、大変な作品であったが、芯のしっかりとした打鍵と充分な抑揚で弾ききった。

続いて登場した、3次予選最後の演奏者となるニコライ・サラトフスキーさん(ロシア/18歳)は、スピードのあるモーツァルトのロンドニ長調K.485 からはじめ、安定した技術で大作を次々と弾き進める。リストの「メフィスト・ワルツ」も、聴くものの気持ちを高ぶらせるダイナミックな演奏。超絶技巧ながら嫌味でない、真剣さの見られる感情表現とともに奏でられる。ストラヴィンスキーの「ペトリーシュカ」から3つの断章でも、重みを保ちながらスピード感を失わない音を披露。全て聴き終えて、満腹感で動きたくなくなるような、そんな演奏だった。

第3次予選 2日目1

セルゲイ・クズネツォフさん
「とても疲れました。カロリーを消費するプログラムでしたから(笑)。今回のステージでは、聴衆が聴くのに飽きないように、できるだけ普通とは違う作品を選びました。日本の聴衆のみなさんは、とても敏感ですし、親しみやすいので嬉しいです。」

ディナーラ・ナジャーフォヴァさん
「3次予選はコンクールではないかのような自由な感じがしました。タネーエフはCDを聴いてみて気に入ったのでプログラムに入れました。ショパンのエ チュードはそれぞれの曲がかなり違うスタイルで書かれていて、そのすべてがショパンらしいとあって、弾くのは大変でした。最後の「革命」も大好きな曲で す。」

北村朋幹さん
「60分間になったので、体力的にもつらいところはありました。
1次、2次と結果のことを多少気にしていたのですが、今回は弾いていて「これで結果がだめでもいいかな。60分も弾かせてもらえるのだから、今を楽しまな きゃ」と思いました。バッハは大好きな作曲家のひとりで、バッハから始めると落ち着きます。最近は、シューマンにも興味を持っています。彼の作品を弾くの は難しいですが、メロディーなど独特の美しさがあって、それを表現したいという気持ちになります。「花の曲」はシューマンの曲の中で一番好きな曲です。」

第3次予選 2日目2

スワヴォミル・ヴィルクさん
「とても大変なステージでしたので、疲れました。3次予選で難しい作品を選んで、自ら大変なほうへもってきてしまったみたい(笑)。疲れて今はあまり考え られませんが、とりあえず中ホールでの演奏はこれで全て終わって、ほっと安心しています。このホールで弾くのをとても楽しみましたが・・・。今日は前回に 比べれば多少人も少なかったので、音の変化もさほど気にならず、よかった。パデレフスキの作品を選んだのは、以前にも演奏したことがあるし、彼はピアニス トとしてのほうが知られていて、作品はそれほど弾かれる機会がないので。このソナタは特に、難しい作品なので、このコンクールで演奏したかったんです。」

第3次予選 2日目3

ニコライ・サラトフスキーさん
「弾き終えて、とっても疲れてます。実は、今日朝から体調が悪かったので・・・。結果発表まで、ホテルに戻って待ちます。」

[協力:ショパン]

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