浜松国際ピアノコンクール

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第7回浜松国際ピアノコンクール トピックス

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第2次予選1日目

2006年11月17日 | 第6回コンクール トピックス

1次予選通過者の発表から1夜が明け、間をおかずに早速2次予選が始まった。結果発表を受けての興奮の中、1日目に演奏となったコンテスタントたちは眠れたのだろうか・・・?

午前中は、3人が演奏した。初日の2番目に登場したジェームス・ジェウォン・ムーンさん(オーストラリア)は、日本人作曲家の作品「ムジカ・ナラ~ピアノのために~」からスタート。音も美しく、跳ねる表現も絶妙で、続く作品への期待感も沸いてくる。ラフマニノフの「絵画的練習曲作品39-5」は、彼自身の音楽の世界に入り込んだような、体を使った重圧な打鍵。雰囲気のある音が響く。最後の曲、ショパンのソナタ「葬送」に入る前に、長い間を取って気分を整えた。そしてはじまった演奏は、椅子からすこし腰を浮かせてやわらかく注ぎ込まれる力が、心地よい音を鳴らす。想いを込めてゆったりと弾かれた2楽章は、個性のある表情付け。聴きがいのある演奏だ。1次予選と同様、満面の笑顔でステージを去る姿が印象的だった。

1次予選のステージですばらしい演奏を聴かせたサーシャ・グリュニュクさん(ロシア)の登場を前に、会場にはいつもより少し多く人が入っている。登場した彼は、聴衆の期待の中、のびやかな音量で、澄んだ音を鳴らす。大切なところでの高音の響かせ方、穏やかなパートからきらめくパートへの展開がうまい。「ムジカ・ナラ~ピアノのために~」では、最高に繊細な音に始まり、徐々に大きく、深まっていく。独特の色彩で世界が描かれていた。ラフマニノフ「絵画的練習曲」では、圧倒的な表現力で、ホール全体を自分のものに。音の一つ一つが大切にされ、コントロールのうまさも見えた。
途中、曲の終わりでグリュニュクさんが立ち上がってお辞儀をする場面があり、客席からは、戸惑いながらも拍手が贈られた。曲間に立ち上がってお辞儀をするコンテスタントは初日からはじめてのことだったので、聴衆は戸惑ったようだが・・・(演奏後のコメント参照)。

長い1日の最後に演奏をしたのは、繰上げ通過のマルコ・ムストネンさん(フィンランド)。
とにかく、ダイナミックに、体全体を使って、これでもかというほどの感情表現。「ムジカ・ナラ~ピアノのために~」は、エキゾチックな雰囲気が漂う、今日の中で誰のものとも似ていないオリジナルな演奏。1次では緊張したが、もう次からは大丈夫だと言っていただけあって、のびのびとした表現力を発揮していた。

第2次予選、1日目1

ジェームス・ジェウォン・ムーンさん
「弾き終わって、安心してます。すでに何度も弾いたことのある曲だったこともあり、演奏にはとても満足してます。ステージに出てくるときに笑顔なのは、初めと終わりに聴衆と通じ合うことが大切だと思っているからです。お客さんと一緒に音楽を感じたいから。自分が客席で聞いていたとき、演奏者が笑顔だと自分も笑顔になって、そして注意深く聴いたりしますからね。音楽に没頭できる。それに、見た目にもいいでしょ。今日は、50分が短く感じました。あと30分は演奏したかったくらい! 昨夜はよく眠れました。ちょっと部屋の外がうるさかったけどね。」

第2次予選、1日目

クレア・フアンチさん(アメリカ)
大好きな曲を演奏できて、嬉しかったです。心から楽しんでピアノを弾くことができました。徳山さんの新曲はとてもすばらしくて、他のところでも弾きたいです。

ワン・チュンさん(中国)
とても疲れました! 技術的な面は良かったのですが、演奏する場所がちょっと熱かったです。
徳山さんの新曲は、伝統的な印象を受けました。中国の曲に似ているなあと思いました。とてもすてきな曲ですね。
自分ではパワフルだとは思わないのですが・・・何と言ったらいいのかな、それは僕に授かったもののひとつかもしれません

アレクセイ・ゴルラッチさん(ウクライナ)
舞台ではとっても興奮しました!

キム・テヒョンさん(韓国)
自分の演奏には満足していません。徳山さんの新曲のメロディーラインは日本的だと思いました。理解しやすかったです。簡単なメロディーなので、表現しやすかった。
リストのパガニーニのエチュードは「トッテモ ムズカシイ」「ホントニ ムズカシイ」。だから弾くときはかなり緊張して、あまり集中できませんでした。ブラームスを弾くときは緊張しませんでした。

第2次予選、1日目3

サーシャ・グリュニュクさん
「弾き終わって、気分は良くないです! ステージでいい気分じゃありませんでした。ベストは出せなかったし、集中できなかったし。途中の曲間で立ち上がってお辞儀をしたのは、コンサートだから当然のことです。とにかく、演奏がうまくいかなかった・・・昨夜は良く眠れたし体調も問題ありませんが・・・本当に良くわかりません・・・。」

マルコ・ムストネンさん
「とっても疲れたよ。でも、楽しかった、特にシューマンは。リストは、弾いていてあまり心地よくなかったんだけど。繰り上げ通過のニュースを聞いたとき、あとほんのちょっと遅かったらウォッカを飲んでるところだったんだよ! 練習する時間もあまりなかったし、なんて言ったらいいからわからないけど・・・すごいサプライズでした!」

[協力:ショパン]

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