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2018.11.25 Official Report

【公式】 11/25 入賞者披露演奏会

結果発表から一夜があけた日曜日の午後、アクトシティ浜松大ホールで、入賞者披露演奏会が行われました。

 長きにわたるコンクールを弾ききったあとということで、まだ疲れがとれない様子ではありながら、重圧から解き放たれて晴れ晴れとした表情の入賞者たちが、午前中から順次リハーサルに臨んでいました。その合間に6人のピアニストたちに行ったインタビューは、順次公式ウェブサイトで公開予定ですので、お楽しみに。

 午後3時に開演した入賞者披露演奏会には、浜松から世界に羽ばたく若者の演奏を聴こうと多くの方がつめかけました。過去の入賞者披露演奏会でも、チケットがほぼ完売ということは多くありましたが、今回は、通常販売してこなかった4階席まで開放し、それでも早々にチケットが完売という状態でした。これほどの大きなホールを満席にしてソロでリサイタルを弾く機会は、若いピアニストにとってそう多くないでしょう。

 

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 一人目の演奏者となったのは、第6位の安並貴史さん(日本)。予選のステージで演奏してきた曲目の中から、彼が大学院で研究対象としているドホナーニを演奏。3つの小品Op.23-1「アリア」は落ち着いた優しい音で、続く4つの狂詩曲Op.11-3「ビバーチェ」は骨太で歯切れの良い音で奏でます。短い時間で二つの表情を楽しめたうえ、作品の魅力、安並さんがドホナーニによせる誠実な思いが伝わる演奏でした。 

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第5位の務川慧悟さん(日本)は、甘く歌う音で奏でるドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」ではじめました。続くラヴェルの「鏡」より「洋上の小舟」では、空間に溶け出していくような神秘的な音を鳴らします。水面の輝きが見えるような音楽で聴くものを惹き込みました。

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 第4位の今田篤さん(日本)は、ハイドンのピアノ・ソナタHob.XVI:40から。コロコロとした美しい音で、端正な音楽をつむいだのち、すぐにラヴェルの「夜のガスパール」より「スカルボ」へ。澄んだ音を響かせながら、ラヴェルのハーモニーが生む色彩をホールいっぱいに届けました。

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 第3位のイ・ヒョクさん(韓国)は、ストラヴィンスキーの「火の鳥」とリストの「ラ・カンパネラ」という、彼らしい技巧的で華やかなプログラム。「火の鳥」は軽快に弾き進めながらも、スローな部分で十分美しい歌を聴かせます。「ラ・カンパネラ」では、持ち前の自在なテクニックで、多様な鐘の音を響かせていました。

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休憩をはさんで、第2位の牛田智大さん(日本)が演奏したのは、プロコフィエフのピアノソナタ第7番。長いコンクールの疲れを少しも見せず、力強く粒立ちの良い音で聴き手の耳をひきます。巧みに場面を転換させながら起伏豊かな音楽を奏で、感情が解き放たれるようなフィナーレをパワフルに弾ききって、客席を沸かせました。

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そして、最後の奏者となった、第1位のジャン・チャクムルさんが登場。演目は、ショパンの「幻想ポロネーズ」とバルトークの「野外にて」より「笛と太鼓」「夜の音楽」「狩」です。ご本人によれば、「幻想ポロネーズ」を選んだのは、3次予選の時の自分の演奏に満足いっていないので、そのイメージを塗りかえたいからということ。落ち着いた様子で演奏された今度の「幻想ポロネーズ」では、柔らかな音で想像の世界をさまようような音楽が聴かれました。

 続いてバルトークの世界へ。杭を打つような重い音が潔く鳴らされて始まり、魂の影が見え隠れするような音楽、獰猛さや力強さが感じられる音楽へと展開し、チャクムルさんならではの自由な表現力が発揮されました。 

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 全ての演奏が終わると、6人全員が揃ってステージへ。会場から大きな拍手が贈られる中、ステージ上の入賞者たちも互いの演奏を称え合うような仕草をみせ、和やかな空気が漂います。6人は何度もステージ上に呼び戻され、その度に、浜松の熱心な聴衆たちの祝福にこたえていました。

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(文・高坂はる香)

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