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あきらめることをあきらめた

2012年11月15日 | 浜コン スピン・オフ

第1次予選の最終日後半に出場した鈴木美紗さん、残念ながら第2次予選に進むことは叶いませんでしたが、個性豊かなレパトワで私たちを楽しませてくれました。

鈴木さんの演奏した曲はかなりレアで、最初に弾いたバッハの平均律 第1番 嬰へ長調と、次に弾いたベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第11番を演奏したのは、鈴木さんお一人でした。

「はい、気づいていました。この曲は昔から弾いている曲。実はこの曲を弾いたことで上手くいったコンクールがありまして、プログラムにも書いてありますが第53回マリア・カルナス国際音楽コンクールで第4位、スペイン音楽最優秀演奏賞をいただきました。それで弾くことにしたのです」

このコンクールが初めての国際コンクール、なのに大変な事件が勃発しました。

「実は、コンクール直前に電化製品を全部盗まれて、コンクールどころじゃなかったのです。でも、演奏していて、嬰へ長調の和音が出てきた時にハッピーな気持ちになれました」

さらに、ベートーヴェンのソナタ 第11番を弾いたのも鈴木さんだけだったのですが、

「11番っていい曲なのに、なんでみんな弾かないんだろうという思いと、私だけの曲にしたいという気持ちもありますね(笑)」と、演奏直後のインタビューで語ってくれました。

鈴木さんは2005年からベルリン在住、ベルリン芸術大学大学院も卒業して、現在はレッスンを受けていない状況ですが、ドイツで子供たちにピアノを教えているそうです。鈴木さんは30才になりましたので、残念ながらもう浜コンを受けることはできなくなりました。

「でも、リヒテル・コンクール(ロシア)は、年齢制限がないですし、高松国際ピアノコンクールも確か......」

まだまだ鈴木さんの挑戦は続く、そんな嬉しい予感がしてきました。

「先生が『ピアノは40才からだ』とおっしゃっていたのですが、最近その通りだと思えるようになりました」と、ピアノに対しても前向きです。

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< あきらめることをあきらめた >

こ れは私が一番大切にしている言葉です。2011年3月11日に起きた東北大震災の後、被害にあった女子中学生でしたでしょうか、TVのインタビューに応え て、あまりの災害になすすべをなくした後に「あきらめることをあきらめたら、前向きになれた」といった話をしていたのです。

鈴木さんにも、あきらめることをあきらめて、自分の信じる音楽人生を送っていただきたいと願っています。

 

角田珠実

 
 
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