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【VOICE】浜コンを訪れた人々~一柳慧さん(作曲家)

2012年11月22日|スタッフレポート

 日本人委嘱作品の課題が入る2次予選では、作曲家の一柳慧さんが会場を訪れました。一柳さんは、第5回、第6回と審査委員を務められ、また第5回のコン クールでは委嘱作品を手がけられました。今回も含め、4回にわたって浜松コンクールを見守っています。コンクールについて、またここしばらくはまってい らっしゃるという趣味についてお話を伺いました。

─今回のコンテスタントの印象はいかがですか?

 あまりたくさん聴けていませんが、今回も東洋系が圧倒的に多く、日本人も増えましたね。みなさん技術はとても優れています。

─一良いピアニストだと感じるのは、どのような演奏家でしょうか。

  浜松コンクールも世界的にずいぶん評価が高くなり、技術だけが優れていても意味をなしません。いろいろな要素がありますが、たとえばプログラムの組み立て がうまくできることも大切だと思います。ピアニストは、将来的には自分でそれを上手にやらなくてはいけなくなるのですから。コンクールで自分が弾き慣れた 曲だけを弾くとか、先生から言われて弾くというのでは、充分ではないでしょう。たとえば2次審査では現代作品がありましたから、それだけが浮いてしまうよ うなプログラムではなく、全体としての有機的なつながりが考えられるとよいですね。

そして、あとはとにかく演奏に個性があることです。常にたくさんのピアニストが出てくるわけですから、個性的でないと、この社会で残っていくのは難しいでしょう。

─作曲家の立場としていい演奏家だとお感じになるのは?

こう弾かなくてはいけないという作品はありません。作品を一旦自分の 中に収め、再び自分のなりの形で表出することが大事です。国民的気質や音楽的環境によって変化が起きるのもおもしろいですね。私の作品が課題になった時に も、6、7分と言われて作った曲が、フランス人が弾くと4、5分、ロシア人が弾くと8、9分かかるという傾向があって、面白いと思いました。それに対し て、これは悪く言う意味ではないですが、日本人はわりと平均値でしたね。楽譜に忠実に、丁寧に弾くことは大切です。しかし、そこからやや逸脱していても、 音楽としてはしっかりと要点を押さえているということが、個性になると思うのです。

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─ 一般的な教育などにも理由があるのでしょうか。

あるでしょうね。日本では、自分のやりたいことばかりするわけにはいかない教育環境があるでしょうから。性格がおとなしいということもあると思いますし。

とにかく、音楽は、生きる喜びや勇気を与えてくれるものです。弾いている側も、弾く喜びを感じて、それを通して人に生きる力を与えられるのです。そういったことをより強く感じている演奏家ほど、クオリティが高いと言えるのではないでしょうか。

─ところで、一柳さんが最近ハマっていらっしゃること、好きなことはおありですか?

 まぁ、いくつかありますが。一番は卓球です。もう、好きだけではちょっとおさまらないですね。

─どんなところに魅力があるのでしょうか?

体を動かすと新陳代謝が良くなりますから、演奏会の1、2日前に卓球をしておくと、身体が軽くなって、ピアノを弾くときに指がよく回るんです。ピアノを弾く人は視力も悪くなりやすいですから、動体視力が鍛えられてピントを合わせる視力の訓練によいんです。特に私のような年長者にはとても良いスポーツです。

─音楽活動にもインスピレーションがわきますか?

 そうですね……。この前、金沢の21世紀美術館で、卓球を使った音楽アートの展示を行いました。卓球台に球が落ちると、落ちた場所により風の音や水の音などがするようになっていて、来場者にそのうえで卓球をプレイしてもらうというものです。とても評判が良かったですよ。
 

高坂はる香

 

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