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本選へ向けて(2)

2012年11月22日|スタッフレポート

本選のリハーサル、2日目。午前中の打合せに続き、午後には最終日の11月24日に演奏する3名のファイナリストたちのリハーサルが行われました。

キム・ジュンさん
J. ブラームス 協奏曲第1番 ニ短調 Op.15 

中桐望さん
J. ブラームス 協奏曲第1番 ニ短調 Op.15

佐藤卓史さん
F. ショパン 協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
 

この日は、ブラームスの協奏曲1番が2曲続くことになります。コンクールならではの興味深い聴き比べになりそうです。

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リハーサル終了後、3人にお話を聞きました。ブラームスを演奏するキムさんと中桐さん、同じ作品についてのお話(偶然にもふたりとも2楽章について主にお話しされました)なのに、こうして微妙に違った見解が語られるというのも、おもしろいものです。

 

キム・ジュンさん

─リハーサルはいかがでしたか?

とてもよかったです。すばらしいオーケストラと指揮者ですので。ピアノ協奏曲を演奏する経験は何度もありますが、ブラームスの1番は初めてなので、あと1回あるリハーサルのときにもっと良くなってくれると良いです。

─井上マエストロにはどのような印象を持たれましたか?

とてもエネルギッシュな方です。エネルギッシュな指揮がブラームスの1番にぴったりで、すごく良い組み合わせだと思います!

─ブラームスの1番は大きく重い作品だとご自身でもおっしゃっていましたが、明日演奏を聴く聴衆の方々に、この作品の魅力をお伝えください。

この作品はとても重いけれど、同時に柔軟性があります。例えば2楽章はとてもシリアスな音楽ですが、ここに少々ジプシー的な、踊りや歌の要素が入っています。踊りや歌は、いわゆるハッピーな要素ですよね。重い音楽の中に、こうした精神が入っているのがおもしろいのです。音楽から、そんな柔軟性を見出していただけたらと思います。

 

中桐望さん

─リハーサルはいかがでしたか?

オーケストラも指揮者もすばらしいプロの方々なので、あとは自分次第だと思います。大好きな作品なので、貴重な経験をさせていただいて、楽しすぎます(笑)。

─この作品は演奏されたことがありますか?

学生が選抜されて出演する芸大のモーニングコンサートで、大学3年生の時に演奏したことがあります。今回は2回目です。

─これまでにも国際コンクールでコンチェルトを演奏されたこともあるかと思います。井上さんとの共演で何か特別なことを感じましたか?

スペインのコンクールを受けた時、国の違いもあってかフィーリングがいまいちしっくりこないままに本番を迎えたことなどもありました。でも、井上先生の指揮はパッションがあり、かつ繊細ですし、言葉にせずともやりたいことをくみ取ってアドバイスもくださいます。すばらしいです。

─それでは特に細かいリクエストをされることもなく?

音楽というのはみんなで創り上げるものだと思っているので、私がこうしたいということを言うものでもないと思っています。指揮者、オーケストラ、それぞれが音楽をお持ちですから、それを自分が吸収し、再び出して、ひとつのブラームスの世界を作っていけたらと思っています。オーケストラと指揮者に助けていただいているという感覚でした。

─中桐さんが感じるブラームス1番の魅力を教えてください。

ブラームスは、愛情にあふれ、かつ葛藤を持っていた人です。この作品からは全ての楽章を通して、ブラームスの性格や気持ちが手に取るようにわかります。特に2楽章には、クララ・シューマンへの愛が現れています。そんな虚しさ、葛藤を乗り越えて、幸せになる。まさに彼の人間性を示すコンチェルトだと思うので、演奏を通して、ブラームスがどんな人だったかを感じていただけたらと思います。

 

佐藤卓史さん

─リハーサルはいかがでしたか?

オーケストラもマエストロもすばらしく、楽しんで弾くことができました。

─いろいろなコンクールの経験がおありだとは思いますが、井上さんとコンクールという場で共演されてみていかがですか?

気さくなマエストロとの演奏ですので、コンクールということはちょっと忘れて、お客さまにも楽しんでいただけるひとつの音楽を創っているという感じがしましたね。

─ショパンのピアノ協奏曲第1番はこれまでにも演奏されていますか?

 9月に2度演奏する機会がありました。今回が3回目です。

─作品の魅力はどのようなところにあるのでしょうか。

ショパンがワルシャワを離れる前、20歳のころに書いた作品です。この作品の持つショパンの青春のきらめきのようなものを表現したいですね。“痛がゆい”といいますか、そういう感情を聴いていただけたらと思います。
 

高坂はる香

 

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