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【舞台裏から】人生は音楽でできている~ニキフォロフさんとマルチノフさん

2012年11月16日|スタッフレポート

第2次予選初日に登場したロシアのふたりの若者。どちらもとても個性的な表現と音をもったピアニストです。昨日、オシプ・ニキフォロフさん、ロマン・マルチノフさんにお話を聞く機会がありました。
 
  20121115008sr.jpg   第1次予選のステージ、バッハの独特な始まりの音ですでに、ちょっとおもしろいピアニストかもしれないという気配を漂わせていたニキフォロフさん。現在ア メリカ、ミネソタ州のシャタック・セントメリーズ校に留学中です。浜松コンクールには、現在師事しているA.ブラギンスキー先生に勧められて参加を決めた そう。彼の音楽性を形作っている背景にあるものは何なのだろうかと思い、雑談の中で趣味を尋ねてみると、こんな答えが。

「……音楽ですね。僕の人生のベースです。他のみんなも同じでしょ? 僕はいつも、自分のすべてを音楽に注ぎ込む努力をしている。毎日、音楽のことを考え、話し、読む。そんな感じなので、他の趣味はないなぁ」

 やわらか~い笑顔を浮かべながら、若者っぽいしゃべり方でこんなことをさりげなく言い切られました。

 

 一方の、ロマン・マルチノフさん。今年春の浜松アカデミーに参加したときに(コンクールでは3位に入賞)、ホールや聴衆の雰囲気がとても気に入り、帰国してすぐに浜松コンクール応募を決めたとのこと。彼にとって初めてのメジャーな国際コンクールへの挑戦で、1次のステージはとにかく緊張したそうです。プログラムについて尋ねると、「3つの作品のスタイルをはっきりと分けて演奏したかった。そしてワルトシュタインは、1楽章だけ演奏しても何も語らない音楽になってしまうから、なんとしてでも2楽章まで演奏したかった」と語っていました。そんな言葉の通り、2次のステージでも曲によって音色とタッチを思いきり変えて演奏していたのが印象的でした。

 さて、そんなマルチノフさんにも、ピアノ以外の時間には何をしているのか尋ねてみました。

「僕の人生の95%の時間は音楽、芸術で占められています。その他の5%は、家族と過ごす時間、それから自然が好きなので散歩をする時間です」

 人生をうまく生きてゆくためにはバランス感覚というものも大切ですが、思いっきり偏ったちょっと不思議な人々の中から、一握りの天才が出現するのかもしれない。コンクールという場でそれがどう評価されるのかはわからなけれど……。

最近、ロシアの個性的な若手ピアニストがあちらこちらで注目を集めていることと重ねて、そんなことをふと思いました。
20121115009sr.jpg


 ちなみに、趣味はないと言ったマルチノフさんですが、週3日やっている習慣があるそうです。なんとそれは、スイミング。モスクワ音楽院でプールで泳ぐプログラムが用意されているらしく、同じくコンテスタントのアンナ・ツィブラエワさんと「週に3回同じプールで一緒に泳いでいる」とのこと。しかしマルチノフさんのスリムな体型はプールのおかげではないそうな。

「食べるのが大好きでたくさん食べるけれど、一生懸命このコンクールの準備をして、エネルギーを使いすぎて痩せちゃったんです」

 冗談なのか本気なのかちょっとわからない冗談で話を締めくくったマルチノフさんでした。

 

高坂はる香

 

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