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入賞者披露演奏会

2009年11月24日|トピックス

 結果発表から一夜が明けた23日。15歳のフレッシュなスターの誕生に、コンクールファンや関係者の興奮はまだ覚めやらぬ雰囲気だ。そんな中、大ホールで入賞者披露演奏会がおこなわれた。今回のコンクールが生んだ入賞者たちの演奏を改めて聴くために多くの人が会場を訪れ、大ホールの1階、2階の客席は聴衆で埋めつくされた。

アン・スジョンさん  最初に登場したのは、第6位のアン・スジョンさん。ラフマニノフの前奏曲23-2から華やかにスタートし、リストのハンガリー狂詩曲第6番でしめるという、ガラコンサートらしい耳に心地よいプログラム。彼女特有の表現力豊かでしなかやかなピアノがホールに響いた。

キム・ヒョンジョンさん  続いて第5位のキム・ヒョンジョンさんは、師のカン・チュンモ氏が初演をした曲で、今回は先生に勧められたことでプログラムに取り入れたと言う、ヴァインのピアノソナタ第1番を演奏。抜群の表現力と幅広いキャパシティを見せたこの曲で、最後に彼女ののびのびとした音を聴かせてくれた。

フランソワ・デュモンさん  第4位のフランソワ・デュモンさんは、ドビュッシーの練習曲第11番『組み合わされたアルペッジョのための』、『音と香りは夕べの大気の中に漂う』、『アナカプリの丘』を演奏。美しく、色彩感豊かな音が大ホールに響き、さすがフランス人……と思わずにはいられない。広い空間に音が漂うようだ。成熟した表現で、しっとりと聴かせた。

ホ・ジェウォンさん  そして前半の最後に登場したのは第3位のホ・ジェウォンさん。背の高い彼は、長い足を折り曲げて、シューマンの『謝肉祭』を、しなやかで芯のある美しい音を響かせて演奏する。ピアノをよく鳴らしてのびのびとした音楽を届けた。

エルマール・ガサノフさん  休憩を挟んで後半の最初に登場したのは、第2位のエルマール・ガサノフさん。メトネルの『若者のためのロマンティックなスケッチ』作品54は、哀愁漂う音楽。リストの3つの演奏会用練習曲第2番ののち、最後に『メフィスト・ワルツ』で締める。華麗でありながらシブさのある、味のある演奏だ。たたみかけるような、彼らしい重くきれのあるタッチによる音を最後に聴かせ、聴衆賞受賞の人気をあらわすように会場から盛大な拍手! とても嬉しそうな笑顔で応えた。

チョ・ソンジンさん  そして最後に登場したのは、第1位のチョ・ソンジンさん。日本人作品優秀賞を受賞した西村朗『白昼夢』からスタート。美しく鮮烈な表現だ。ショパンの『英雄ポロネーズ』で若々しく力強いピアノを聴かせたあとは、リストの『ダンテを読んで』を演奏。彼の魅力は伸びやかな音色と、ピアノをしっかりと鳴らす才能、そして若くしてしっかりと音楽を構成する力にあるだろう。そのすべてをしっかりと知らしめる、ガラコンサートの最後にふさわしい堂々たる演奏だった。浜松コンクール第7回優勝者の名にふさわしい演奏をという責任感がすでに感じられる、ひとつも緊張感の緩むことのない、すばらしい演奏に、満員の聴衆は、長い未来への期待を込めて、大きな大きな拍手を送った。

 これで本当にすべての演奏が終わった。ステージには入賞者6人が肩をならべて、年長グループのデュモンさんが主導してみんなで手をつなぎ、歓声に応える。韓国勢4名の中で、年長のホ・ジェウォンさんが、退場の際にチョ・ソンジンさんを気遣って先に歩かせるなどのほほえましいシーンも。そして、彼らが情熱をかけて挑んだ長いステージを応援してきた聴衆に深々とお辞儀をするカーテンコールは、2回、3回と繰り返され、この長いコンクールは締めくくられた。

 

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