
2009年は大音楽家のメモリアル・イヤーが重なっています。大バッハと同い年のヘンデルの没後250年、ショパンやシューマンより一歳年長のドイツ・ロマン主義の作曲家メンデルスゾーンの生誕200年にあたっています。このメンデルスゾーンが誕生した1809年に「交響曲の父」と呼ばれたヨーゼフ・ハイドンが他界しており、今年はハイドンの没後200年にあたっています。モーツァルトを高く評価し、父子ほどの年齢差にもかかわらず、親交を深め、また、孫ほどの世代に当たるベートーヴェンに作曲法を教授したハイドンは、極めて傑出した音楽性の持ち主でした。
今年度の音楽探訪では、ハイドンの交響曲のユニークな表現、ピアノ曲の魅力、室内楽、とりわけ弦楽四重奏曲のすばらしさに加えて、すべての交響曲創作を終えた晩年の15年間に生み出された宗教的声楽作品の魅力にも焦点を当てたいと考えています。「告別交響曲」「ロンドン交響曲」群、弦楽四重奏曲「騎士」「ひばり」「皇帝讃歌」、オラトリオ「天地創造」、「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」などの名曲を紹介しながらハイドンを再考してみたいと思います。
(平野 昭)

各回とも
[開場] 18:15 [開演] 18:45
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平野 昭
(静岡文化芸術大学教授,音楽評論家)