浜松国際ピアノコンクール/THE HAMAMATSU INTERNATIONAL PIANO COMPETITION


浜コン スピン・オフ

Who is better, A or B?

タミ・リンさん
 コンクールというのは、残念ながらただ演奏を楽しむだけでは済みません。どうしても順位を決めなくてはいけないのです。当コンクールでは、 本選で優勝者が決まるまで85名→25名→13名→6名→1名という経過を辿ることになっております。その間、表題のような疑問文が繰り返し頭の中をよぎるというわけです。

 今日は第一次予選初日。演奏順はくじ引きで決まったわけですが、初日を当てた人はかなりのプレッシャーがあったかもしれません。
 この日、2番目に登場したのは、今回最年少13才のカナダから来たタミ・リンさんです。
かわいいドレス姿で、後ろに垂らした長い三つ編みが印象的でした。バラキレフのイスラメイは難曲として知られていますが、見事に演奏してくれました。

 しかしみなさん、プログラムの彼女の紹介を見て「あれ?」って思いませんでした?13才なのに、今年8月に高校を卒業して、 現在ハノーファ音楽演劇大学の学生ってどういうこと?そうなんです、彼女は日本では馴染みのない飛び級とやらで5年も飛び級をしているのだそうです。  しかし、5年も飛び級なんて、これが公式ホームページのインタビューでなかったらおそらく「どんだけやねん?」と私は叫んでいたことでしょう。とにかく凄すぎます。

 彼女がピアノを始めたのは2才半くらいから。でも母親の話では、彼女が母親のおなかにいる時から、姉のピアノやヴァイオリンの演奏を聴いていたので、 その時から頭の中でイメージでピアノを弾いていたのではないかとのことです。
 浜コンの印象を聞くと、「浜松には今年3月にピアノアカデミーで来ているので、今回のコンクールも知っている人がいっぱいです」

ジョン・フィッシャーさん
 イスラメイといえば、ジョン・フィッシャーさんもすばらしいイスラメイを聴かせてくれました。モーツァルトのピアノ・ソナタ第10番第1楽章を軽快に弾いた後、 イスラメイ。なんとも対照的でした。彼は4歳の時に、ピアニストの母親の影響でピアノを始めたそうです。絵画や文学も愛する好青年です。「イスラメイにはオリエンタルなファンタジーがあって、 いろいろな色があるところが気に入っています。オリエンタルミュージックには興味がありますし、黒澤映画も大好きです」

 浜コンの印象を聞くと、「とても良くオーガナイズされていますね」と好印象、「日本に来たのは今回が初めて。これまで、あまり国際コンクールに出たことがないんです」
 第2次予選ではブラームスのパガニーニの主題による変奏曲を弾く予定ですが、話をしてみてますます聴いてみたくなりました。

角田珠実