浜松国際ピアノコンクール/THE HAMAMATSU INTERNATIONAL PIANO COMPETITION


浜コン スピン・オフ

わたしと小鳥とすずと

コンクール会場では、演奏が始まる前に「携帯をお切りください」とアナウンスが流れ、たいていの人はちゃんと携帯の電源を切って下さっているようです。ですが、まだ他にいろいろな音がすることにお気づきの方が多いのではないでしょうか?実は私は気を抜いていると咳き込むことがあるのです、風邪も引いてないのに。それで、主治医の耳鼻咽喉科の先生にお聞きしました。

その時の様子は以下のようです。
-先生、私コンサートホールに行くことが多いのですが、風邪も引いていないので咳き込んでしまうんです。どうしてなのでしょうか。
医者:当然です。コンサートホールは乾燥しているんです。ですから、風邪を引いていなくても咳が出たりするんです。そういう場合はどうすればいいかというと、マスクがいいですね。それも少し湿らせたガーゼなんかを口に当ててマスクをすると効果的です。
この会話でわかるように、咳は仕方がないようです。もし隣の人が咳き込んでもお許しいただきたいと思います。

次に、プログラムを手で持っていて、聴いているうちに睡魔が訪れたのか、手からプログラムが抜け落ちて「ガザッ」と音を立てることがあります。この場合、かなり大きな音を立てるので周りの人のひんしゅくを買いますが、お疲れなのでしょうから見逃してあげていただきたいと思います。以上、2つは不可抗力に近い気がするのですが、いかがでしょうか。

では、これはどうでしょう。女性のバッグに入っている財布や携帯につけている鈴です。このコンクールでも2度ほど耳にしました。演奏中に何か探し物があったのかもしれませんが、自分の持ち物に鈴がついていることはあらかじめわかることですから、出来ればなるべく揺すらないように気をつけたいものですね。

そして今日、チェン・チャンさんの演奏中にスーパーのビニール袋の擦れる音が何度も聞こえました。何かのっぴきならない事情があったのかもしれません。けれど、これもそっと横に置いておけば擦れる音は防げると思うのです。

詩人金子みすゞさんの自作の詩『わたしと小鳥とすずと』の中に、
「みんな違ってみんないい」というすてきなフレーズがありますが、コンクールで演奏を聴く場合は、携帯とビニール袋のガシャガシャと鈴の音は困ります。

角田珠実

鈴の音は困ります