浜松国際ピアノコンクール/THE HAMAMATSU INTERNATIONAL PIANO COMPETITION


浜コン スピン・オフ

友だちの友だちは…

今日、第3次予選通過者の発表がありまして、決勝に進む6人が決まりました。おめでとうございます。実はこの決勝進出者6人の中に、私の友だちの友だちが二人入っているのです。

フランソア・デュモンさんそのお二人とは、フランソア・デュモンさんとホ・ジェウォンさんです。そして、共通の友だちというのが、韓国人ピアニストのユン・ホンチョンさんです。彼は今ミュンヘンに住んでいて、ヨーロッパで活躍しているのですが、ヨーロッパ名を先生につけてもらったとかで、ヨーロッパではウィリアム・ユンという名で演奏活動をしています。このコンクールの取材を始めるまでは、私はフランソア・デュモンさんとホ・ジェウォンさんのことは、全く知りませんでした。

インタビューをするに当たって、彼らの最終学歴やコンクール歴、はたまた先生の名前を調べているうちに、ウィリアム・ユンさんとの共通点を見つけて、インタビューのついでに聞いてみると、「ウィリアム(ホンチョン)?知ってるよ!」という返事がそれぞれから返ってきました。それぞれにウィリアムを知っていますが、フランソア・デュモンさんとホ・ジェウォンさんは知り合いではありません。

私は早速ウィリアムに、「浜コンにあなたの友だちのフランソア・デュモンさんとホ・ジェウォンさんが来ているわよ!今3次予選まで残っているわ」とメールしました。すると彼からすぐに返事が来たのです。
Dear Tamami,
 
How nice to hear that my friends are doing so well!:-)
Please send them my best regards if you get to talk to them again and I am sending them my good energy!
 
I hope you are well and enjoying the time in Hamamatsu.
 
 Yours,
W.

訳しますと、以下のようでしょうか。
珠実さん、私の友だちが順調に勝ち進んでいることを聞いて、大変嬉しく思います。また彼らと話すようなことがありましたら、彼らによろしくと、お伝え下さい。そして、私の良いエネルギーを送ります。
あなたも元気で浜松での時間をお過ごし下さい。

ウィリアムより

けれど、今朝届いたメールでしたので、私はお二人の第3次予選の演奏前にメッセージを伝えることは出来ませんでした。演奏が終わった後、ウィリアムからメールが来たことを知らせ、「良いエネルギーは手遅れだったね(笑)。でも、本選で使わせてもらうといいんじゃない?」と話したのです。そして、そのとおり二人は無事に本選に進むことが出来ましたので、第3次予選で使えなかった良いエネルギーを使うことが出来そうです。

ホ・ジェウォンさんしかし、ホ・ジェウォンさんは、自分の演奏中、2箇所とばして演奏したようで、演奏直後のインタビューで、「お客様に申し訳ない」を繰り返していたのです。そんなことより、あなたの音楽性をちゃんと見てくれているから大丈夫と励まし、やっと笑顔で公式写真に納まってくれたのでした。ですから、本選へ進めた喜びはひとしおです。

「聴いているのは今出している音だけではない、将来かもし出すであろう音を聴いているのです」本選出場者発表の記者会見で、ファニー・ウォーターマン先生がおっしゃったことに、私は非常に感銘を受けているのです。審査委員の先生方が、ジェウォンさんの将来の音をちゃんと聴いて下さったのだと思います。

私も、浜コンに来て、フランソア・デュモンさんとホ・ジェウォンさんという、二人の友だちが出来ました。いずれ、フランソアさんとジェウォンさんも友だちになるでしょう。

だって、友だちの友だちはみな友だちですから~♪

角田珠実