浜松国際ピアノコンクール/THE HAMAMATSU INTERNATIONAL PIANO COMPETITION


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浜コン スピン・オフ

中村勘三郎さんとキム・デジン先生

キム・デジン先生 『ファニー・ウォーターマン先生のおみ足』で、一緒に写真に入っていただいた、キム・デジン先生を、今日はメインにお話をしようと思います。コンクール会場にいらしていても、審査委員の先生方は2階席にいらっしゃるので、みなさんもなかなかお目にかかることが出来ないかもしれませんが、プログラムの写真などを見て、誰かに似てるなあと思った人、いらっしゃるのではありませんか?私は他のコンクールで初めてキム先生をお見かけした時、歌舞伎俳優の中村勘三郎さんと間違えてしまったのです。特別審査委員とやらで勘三郎さんがいらしているのだと思い込み、危うく記事にするところでした。

後日その話を先生にすると、「そんな有名な方と私が似ているなんて、恐れ多いです」とどこまでも謙虚なキム先生です。

『歌うピアニスト』を読んでくださった方はご存知と思いますが、韓国人ピアニストは歌うのが上手く(emotional)、それは国民性だと山岡優子先生がご指摘くださった件を、今度はご自身も韓国人ピアニストであり、現在は韓国国立芸術大学教授として、たくさんのピアニストを育てていらっしゃるキム・デジン先生にも、「どうして、韓国人ピアニストは歌うのが上手いのでしょう?」と、伺ってみました。
「私にもはっきりしたことは言えません。ただ一つ言えることは、私たちはクラシックが大好きな国民です。特にピアノが好きなのです。近年、男の子がそういう傾向にありますね」

私はまた一つ答えに近づいたような手ごたえを得た気がします。

男の子、ピアノとくれば、私は韓流ドラマの「春のワルツ」を思い出します。「冬のソナタ」のユン・ソクホ監督が“四季シリーズ”最終章として、製作前から注目を集めた涙と感動のドラマです。貧しい少年がお金持ちの家に引き取られ、やがてピアニストとして、有名になっていくのですが、過去を知られることを恐れ、そこからいろいろな物語が展開していく、韓流ドラマ好きのあなたは、きっと気に入ってくれると思います。この中でも、ふんだんにクラシック音楽が流れています。主役のソ・ドヨンさんがこれまた、ステキです。

話がちょっとそれてしまいましたが、私が一番申し上げたいことは、キム先生が、19日の「審査委員によるマスタークラス」にトップバッターでご登場いただくことになっているということです。素晴らしい演奏と、勘三郎さんに似ているかどうか、あなたの目で確かめにいらしてください。

角田珠実