浜松国際ピアノコンクール/THE HAMAMATSU INTERNATIONAL PIANO COMPETITION


浜コン スピン・オフ

相棒

ザ・ベストテンの中にも入っていた、ショパンのポロネーズ 第6番 変イ長調「英雄」、私たちはふだん「英雄ポロネーズ」と呼んでいます。この「英雄ポロネーズ」は、ある意味すごく馴染みの深い曲です。

俳優、水谷 豊さんといえばドラマ「相棒」の杉下右京さん役で今もっとも活躍されている俳優さんの一人ですが、相棒のドラマの中で右京さんがピアノを弾いたことがあるのです。その曲が、「英雄ポロネーズ」でした。水谷さんは実際にお弾きになったそうで、それは見事な「英雄ポロネーズ」でした。最後まで聴いてみたいと思ったほどです。私は、水谷さんが本当に弾いていたことを知っていました。

実は、水谷さんと「英雄ポロネーズ」の関係はずっと前に遡ります。まだ若い頃、ドラマ「赤いシリーズ」の中の『赤い激流』で、水谷さんはピアノの才能を見出され、ピアノコンクールへの出場を目指したり、ピアニストとして成長していく主人公を演じます。その時、ドラマの中で水谷さんが1回放送につき必ず1度は演奏していたのがこの、「英雄ポロネーズ」でした。その時、水谷さんは猛練習して、ドラマの中で本当に弾いていたと聞いています。

ですから、時を経てではありますが、水谷さんのことだから、「英雄ポロネーズ」を再度練習して、相棒で弾いたであろうと確信しているわけです。

ところが、そのドラマのイメージが強すぎるのか、その後、少なくとも日本ではあまり「英雄ポロネーズ」を聴かなくなったような気がするのは、私だけでしょうか。それが今回のコンクールで「英雄ポロネーズ」を弾いてくれた出場者が結構いたので、私としては、懐かしさと共に嬉しくなってしまいました。

Aさん ちなみに私の相棒は、浜松国際ピアノコンクール事務局のAさん。このスピン・オフの写真を撮ってくださったり、文章の内容を的確に理解して写真を選んでくださったり、訂正をお願いすると即座に対応してくださったりと、お世話になっております。Aさんのすてきな写真がなかったら、私の文章もみなさんに楽しくお読みいただくことは出来なかったと思います。深く、感謝です。

角田珠実