浜松国際ピアノコンクール/THE HAMAMATSU INTERNATIONAL PIANO COMPETITION


トップページ >> ニュース&トピックス >> 浜コン スピン・オフ >> スピン・オフから生まれたスピン・オフ

浜コン スピン・オフ

スピン・オフから生まれたスピン・オフ

チェン・チャンさん まさか権代先生のことで、もう一度書くことになろうとは思ってもいませんでした。実は、あのインタビューには続きがあったのです。インタビューも終わりに差しかかった頃、何気なく、「もし、コンクールに関係なく、1次予選に通過しなかった残り10人が『ピアノのための《無常の鐘》』を権代先生に聴かせてくれるとしたら、聴きたくないですか」と申し上げたのです。そうしましたら、権代先生は即座に「聴きたい!」とおっしゃいました。

出場者たちは1次予選通過者発表後も何人かは残ってホームステイをしているので、すぐにどこかの部屋で出来るものなのだろうという軽い気持ちで言ってしまったのですが、コンクールにはいろいろな方々が関ってくださっているわけで、そんなすぐに企画しても会場をどうするかなどの問題もあり、簡単に実現できるものではないことを知らない、私の勝手な思いつきです。

最初事務局の方も戸惑っていらっしゃったのですが、権代先生のたっての希望もあって、なんと実現する運びとなりました。一生懸命に練習した曲を、作曲した先生の前で弾けるというチャンスは、なかなかありません。11人のうち、以下の方々が会場となる浜松市楽器博物館の会場に集まってくれました。これは、ちょっとしたマスタークラスの様相を呈してきたようです。
<出席者>
ダーレット・ズスコさん
ミサエル・メヒアさん
チェン・チャンさん
イワン・アレクサンドロフさん
犬飼 新之介さん
マルガリータ・ムジィチェンコさん

マルガリータ・ムジィチェンコさん

楽譜を見ながらの演奏にも、もう一度読み直しながら弾くという意義があるということで、 コンクールでもないことだし、楽譜を見て演奏したい人はそのように、暗譜で弾きたい人は暗譜で演奏しました。それぞれの演奏は、まったく権代先生の解釈とは別物で興味深かったり、よく読みこんで弾いていてくれたりと、権代先生も楽しんで演奏を聴いている様子でした。演奏後、権代先生から直接一人一人に講評をいただき、みなさん感激もひとしお。きっと今後の演奏活動に活かしてくれるものと期待しています。今回、あまりにも急なことでしたので、一般公開は出来ず、みなさんにも聴いていただくことが出来なかったのは残念でしたが、きっといつかどこかで、彼らは再び「ピアノのための《無常の鐘》」を演奏してくれることでしょう。

こんな急なお願いにもすぐに対応してくださるフットワークの軽さ!コンクール事務局のみなさまに心よりお礼を申し上げます。                          

角田珠実