浜松国際ピアノコンクール/THE HAMAMATSU INTERNATIONAL PIANO COMPETITION


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浜コン スピン・オフ

たかがプログラム、されどプログラム

プログラムをぜひ
 みなさんはすでにプログラムをお買い求めになられたでしょうか。確かに会場に行けば当日の出場者のリストは配布されますし、 フリーペーパーも発行されていますので、コンクールの情報収集はこれで充分と思っておられるかもしれません。ですが、私はやはり、あえてプログラムを購入することをお勧めしたいのです。 それは、プログラムにはいろいろな楽しみ方があるからです。

 今回コンクール出場者は85名、彼らのことを知らないという方がほとんどではないでしょうか。どんな出場者がいるのか、顔写真を見ながらそれを知ることが出来るのがプログラムです。 演奏を聴いてファンになる、応援するというのも楽しいことですが、事前にプログラムを見てこの人の演奏を聴きたいなとあらかじめ狙いをつけるというのもワクワクするではありませんか。

 あらかじめ、どうやって?出場者の写真を見て。もちろんそれもありですよ!また、プログラムには彼らの出身国、生まれた年、年令などの他に、最終学歴、コンクール歴、 師事している先生の名前まで公開されています。それを読みながら、その人がどのように音楽と、もしくはピアノと関ってきたのかということに思いを馳せ、興味を持つのもいいと思います。

 そしてなんと言ってもプログラムですから、出場者の第1次予選から本選までの演奏曲目が載っています。この中で特に注目して欲しいのは第3次予選(演奏時間60分を限度とし、 各自自由にリサイタルを構成する。ただし、第1次予選、第2次予選で演奏する曲は除外する)です。出場者が何の制約も受けずに弾きたい曲を引っさげてくるわけですから、 彼らの個性満載なわけです。これを見逃す手はありません。演奏曲目の好みがピタッとあなたと一致する場合は是非聴きに行って欲しい、そして応援して欲しいと思います。

 それから、演奏曲目を眺めていると、最近の若い音楽家、ピアニストがどういう曲や作曲家に興味を持っているかをいうことも知ることが出来て、興味深いです。 A.ヒナステラ、N.メトネル、E.グラナドス、F.モンポウなどといった作曲家の名前を見つけますと、若者にも彼らのよさが浸透してきていることに感慨を覚えます。 どう表現(演奏)してくれるのか絶対聴き逃せません。第3次では自分の好きな曲を弾く人が多いと思いますので、これからのあなたのお気に入りのピアニストになる可能性大なのです。

 さあ、第3次予選がお勧めと力説してまいりましたが、興味を持った出場者が第3次予選まで進んでくれないとそれらの曲が聴けないということになりますね。 ですから、注目する出場者にはぜひとも第1次予選から熱い声援をお送りくださるようお願い申し上げます。

 ちなみにプログラムは1冊1000円、
お買い上げいただきまして、ありがとうございます。

角田珠実