ファニー・ウォーターマン先生のおみ足
8日からいよいよ第7回浜松国際ピアノコンクールが始まります。今日はコンクール直前の記者会見、前回の覇者、アレクセイ・ゴルラッチさんのオープニング・コンサート、
そして審査員、出場者、コンクール関係者を交えてのレセプションと盛りだくさんな一日でした。
記者会見は、審査員の先生たちが前に座られての会見でした。審査委員長の中村紘子先生が先生お一人お一人を紹介してくださっていたとき、
ふとファニー・ウォーターマン先生の足に目が留まったのです。ウォーターマン先生は女性がイスに座るときの、正式な座り方をされていたのでした。
しかも記者会見中、ずっと崩されることはありませんでした。
私は女性がイスに座るときは足首のところで交差させる、そういうプロトコールがあると以前聞いたことがあり、それ以来イギリス女性がTVで座っている場面を見る時など、
知らず知らずのうちに注意して見ていたのですが、今日ウォーターマン先生がまさにその美しい座り方をされていたのです。そのお足を拝見しながら思ったことは、
世界に冠たる楽器メーカーを輩出してきた浜松市が、今後楽器の街から音楽の街へと進化を遂げようとしている、その中心にある浜松国際ピアノコンクールがこの先も格調高く、
ピアノを学ぶ若い人たちの目標でありつづけて欲しいということでした。ウォーターマン先生のお足がまさにその到達点のごとく、目に映ったのです。
レセプションの席でウォーターマン先生とお話しする機会があり、さっそく先生の足の話をして、先生の足の話を記事にして良いでしょうかとうかがうと、 「もちろんいいわよ、それいつ記事になるの?」と満面の笑顔。その後、急にじっと私の目を見て、「でもねえ、あなた、私のこといったい幾つだと思っているの?」 とお聞きになるのです。こういうときどうお答えしたらいいか一瞬迷った私に、「もうすぐ90よ」と、ニヤリ。そのお年で凛としたお姿、すてきです。 長い間ピアノ教育界に貢献してこられたウォーターマン先生は、今回も名誉副審査委員長として、コンクールを盛り上げてくれそうです。 座っている写真も撮らせて欲しいとずうずうしくお願いして取ったのがこの写真。となりのすてきな男性は、審査員のキム・デジン先生。これからもコンクール出場者はもちろんのこと、 審査員の先生方も紹介していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
角田珠実







