

アイルランドのピアニスト、ジョン・オコーナーは、古典派および初期ロマン派のピアノ曲のレパートリーの巨匠としての風格ある解釈者という世界的な名声を博している。
彼はその素晴らしいテクニックによって、またその雄弁なフレージング、鍵盤から生み出される卓抜な色感を通して賞讃されてきたし、
とりわけ彼のユニークな響きは「正真正銘のピアノ詩人」と呼ばれてきた。
生まれ故郷ダブリンでまず勉強を始めたオコーナーは、5年間ヴィーンで過ごし、名高い教育家ディーター・ヴェーバーに師事し、
1973年にはヴィーンのベートーヴェン国際ピアノコンクールで優勝し、また伝説的なドイツのピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプの許でベートーヴェンを特別に研究している。
その後、リサイタルや協奏曲に登場して世界各国を廻って以来、彼はヨーロッパやアメリカ、日本、それに韓国をしばしば訪問し、ロンドン、ヴィーン、
クリーヴランド、サンフランシスコ各交響楽団、チェコ・フィルハーモニー、そしてNHK交響楽団、韓国国立放送交響楽団等を含む世界で最も名高いオーケストラの多くと協演をおこなっている。
CD録音にも積極的に取り組み、米国のテラーク・レーベルでは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタとバガテルの全集、モーツァルト・ピアノ協奏曲集、
シューベルト・ピアノ作品集、アイルランドの作曲家ジョン・フィールドの主要ピアノ作品集他を録音している。彼の名を一躍有名にしたのは、
フィールドが作曲した「15のノクターン」を収録したCDが、長期にわたり音楽雑誌のヒットチャートに登場したことで、またCDレビューが、
ボックスセットとして発売されている彼のベートーヴェン・ソナタ全集を評し、「最も質の高いピアノ録音であり、
ベートーヴェンの最高の演奏である」と絶賛している。2007年1月には、アンドレアス・デルフス指揮ロンドン交響楽団との協演によるベートーヴェン・ピアノ協奏曲No.2&5
のレコーディングに着手し、2008年に完成。
現在も、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、オーストラリア等への演奏旅行や、母国アイルランドでの多くのコンサートと、多忙なスケジュールを精力的にこなしている。