

中国を代表する国際的ピアニスト・指揮者の1人であるシュ・ツォンは、上海国際ピアノコンクール設立メンバーの一人であり、芸術監督でもある。
また、上海フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督、上海シンフォニエッタの音楽監督および韓国国立放送交響楽団首席客員指揮者としても活躍している。
これまで、パウル・バドゥラ・スコダを始め、ラザール・ベルマン、セルジュ・コミッショーナ、フィリップ・アントルモン、ネーメ・ヤルヴィ、
中村紘子、アルト・ノラス、ジーン・バーナード・ポミエ、ジエン・ワンといった世界トプップレベルの演奏家たちとの協演を重ねてきた。
上海の医学研究者の家庭に育ち、17才で厳格かつ正式な音楽習得を目ざし渡仏。パリ国立高等音楽院でドミニク・メルレ教授に師事する。
指揮法は世界の中国人指揮者の先頭に立つシァオトン・ホアン教授の手ほどきを受ける。マリス・ヤンソンス、ジャン=クロード・カザドゥジュ、
パヌラ・ヨルマらの芸術的な助言を受け、指揮者としての才能をますます開花させている。
1988年以降、多くの有名なピアノコンクールへ出場し、中でも第1回浜松国際ピアノコンクール、サンタンデル・パロマ・オシェア国際ピアノコンクール、
第5回東京国際音楽コンクール、第10回チャイコフスキー国際コンクールでは上位入賞を果たした。以後中国のオーケストラへのゲスト出演や指揮をとる一方、
五大陸でのリサイタルやオーケストラとの協演により国際的活躍の場を拡大。特に「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(熱狂の日)音楽祭2006」は、
「シュ・ツォンは、トップクラスのピアニストとして世界の舞台に踊り出るだろう」と評した。まさに彼は、今後のアジア音楽界を牽引する一人である。
これまでに協演したオーケストラは、パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、リール国立管弦楽団、パリ・アンサンブル・オーケストラ、 モスクワ国立交響楽団、
MDR交響楽団、バンクーバー交響楽団、ヒューストン交響楽団、ローマ交響楽団、韓国国立放送交響楽団、中国フィルハーモニー管弦楽団など枚挙にいとまがない。
更に2010年に開催予定の上海万国博覧会のオープニング・セレモニーでは芸術監督と指揮を担当し、G. ロッシーニの「シンデレラ」が上演されることになっている。
これは、上海東方芸術センターとシャンゼリゼ劇場との協力のもと、C. ラクロアを始め、ファッション、宝飾、映像分野の第一人者の協力を得て実現した壮大なプロジェクトである。
また、世界の注目は、このイベントのために「世界青少年オーケストラ」が組織されることであり、2009年末より世界中でオーディションを展開する。
コンクール審査員として、リーズ国際ピアノコンクール(2006, 2009)、クララ・ハスキル国際ピアノコンクール(2005)、ブゾーニ国際ピアノコンクール(2003, 2007)、
ロン=ティボー国際コンクール(2007)、フランツ・リスト国際ピアノコンクール(2008)、AXAダブリン国際ピアノ コンクール(2008)、
ソウル国際音楽コンクール、ソスビャトスラフ・リヒテル国際ピアノコンクール(2008)、ショパン国際ピアノコンクール(2010)等著名なコンクールより常に招聘を受けている。
彼は、管理・経営者と芸術家という2つ顔を持つプロフェッショナルである。上海国際芸術祭の芸術顧問であり、また「フランス文化年2003・2005」では芸術監督を務めた。
現上海コンサートホール音楽顧問、上海大劇院芸術委員会会員、上海東方芸術センター芸術委員会副会長の肩書を持つ。