

イスラエル生まれのアリエ・ヴァルディは、弱冠15歳でイスラエルの代表的ピアニストとして国際的評価を獲得。イスラエルのショパン・コンクールで優勝した後、
ズービン・メータ率いるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団と協演。ブカレストのジョージ・エネスク国際コンクールでも優勝を果たし、以来ヨーロッパで数々
のコンサートを行う。また、ルービン音楽アカデミーで勉強を続ける傍ら、テルアヴィヴ大学では法律の学位も取得した。
バーゼルでパウル・バウムガルトナーに師事し、ピエール・ブレーズとカールハインツ・ストックハウゼンより作曲を学んだ。
ソロ・ピアニストとしてビシュコフ、コミッシオーナ、フォス、マズア、マクシミウク、メータ、パレー、ザッハー、ジンマンらの指揮のもと、
数々の有名オーケストラとの協演を果たす。彼の演奏旅行は東西ヨーロッパ、米国、ラテンアメリカ、アジア諸国、オーストラリア、日本へと及んだ。
1992年には、初めてロシア・ツアーを行い、モスクワ、サンクト・ペテルブルクその他でコンサートを行った。彼はソロ奏者兼指揮者として定期的に
バッハとモーツァルトの全協奏曲を演奏しており、その一部はハンマーフリューゲル(フォルテピアノ)で演奏している。
最近では特に、ドビュッシーとラヴェルの全曲を含む、印象派のピアノ曲に焦点を当てている。彼のRCAレコードは国際的に称賛を浴び、多くの賞を獲得した。
幅広いレパートリー曲の中には様々なイスラエル人作曲家の曲もあり、その多くは彼のために作曲され献呈されている。彼はコンサート奏者のみならず、
ハノーファー音楽演劇大学、そしてピアノ学科長も務めたテルアヴィヴ大学ルービン音楽アカデミーで名ピアノ教授として後進の育成にあたっている。
これまで彼の教え子のうち、30人以上が各国の国際ピアノコンクールで優勝を飾ってきた。
彼は、テレビ番組「マスタークラス」や、彼が指揮をとりプレゼンターも務めるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の家族向けテレビ番組、
および新シリーズ「Intermezzo with Arik」への出演により、イスラエルの視聴者にはよく知られた顔である。
審査員として、北京、クリーヴランド、浜松、リーズ、ミラノ、モスクワ、ミュンヘン、ソルトレイクシティ、サンタンデル、シドニー、東京、ウィーン、ワルシャワ等、
世界主要国際コンクールより招聘されており、アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノコンクールでは芸術顧問と審査委員長を兼任している。
また、ジュリアード音楽院やパリ国立高等音楽院、モスクワ音楽院、ロンドン王立音楽アカデミー他、主要な音楽センターで多くのマスタークラスやレクチャー・コンサートを行っている。
2001年には、イスラエル室内管弦楽団との5回にわたるコンサートで、監督、指揮、演奏を担当。このコンサートシリーズは「ピアノ協奏曲」と題され、
バッハから21世紀現在までの12の協奏曲が演奏された。その後2004〜5年にかけてイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団との協演で、
ウィークエンド・シリーズ「Morning Intermezzo」を立ち上げ、指揮とプレゼンターを手がけた。
2004年には、彼の音楽における長年にわたる功績に対し、イスラエル教育省より生涯功労賞(Ministry of Education Award for lifetime achievement)が授与されている。