

第7回浜松国際ピアノコンクール実行委員会会長
浜松市長 鈴木康友
浜松市は、2009年11月、世界各国から将来有望な若手ピアニストを迎え、「第7回浜松国際ピアノコンクール」を開催します。
本市は、ヤマハ、カワイなどの企業が立地する世界に誇る楽器産業の集積地として知られており、幅広い音楽活動が活発に行われています。
このコンクールは、1991年に浜松市制施行80周年を記念し、楽器と音楽のまちにふさわしい国際的文化事業としてスタートしました。以後、3年ごとに開催し、国内外から高い評価をいただいています。1998年には、国際音楽コンクール世界連盟に加盟しました。音楽的なレベルと運営面における信頼は回を重ねるごとに高まり、世界有数のコンクールへと成長しています。また、前回のコンクールでは、アジアで初となるストリーミング配信を実施し、80万件を超えるアクセスをいただいています。
今回は、このコンクールをより身近に感じていただきますよう、観客の皆さまに最も優れた演奏者を選んでいただく「聴衆賞」を新たに設けました。また、地域に根ざすコンクールになりますよう、市民の皆さまのボランティアやホームステイ、コンクールを終えたピアニストによるホームコンサートなどを開催するなど、市民レベルでのさまざまな取り組みを引き続き実施します。
このコンクールが、若手ピアニストの世界へと飛躍してゆく一助となりますことを期待しています。

第7回浜松国際ピアノコンクール審査委員長
中村紘子
浜松国際ピアノコンクールも第七回目を迎え、幸い国際的評価も定着したように思われます。しかし、二十一世紀のこの「豊かな社会」、あらゆる分野で常に新しい刺激が求められるこの「情報洪水社会」にあっては、ピアノコンクールもその影響を受けざるを得ません。演奏において本来の音楽的感動だけでなく強い刺激的「プラスアルファ」が求められる状況のなかで、いわゆる「本場」欧米の人々が観客席に廻り、代わって「アジア系」のピアニストが登場する。このような複雑な時代の変容の中にあって、クラシック音楽の比類ない音楽的感動をどう伝え守り育てていくか。 いまや「ハママツ」には世界から選りすぐりの若い才能が集まります。その中から明日をになう才能を発掘しその夢を助けてあげたい。浜松国際ピアノコンクールをここまで育てて下さった関係者の方々、ボランティアの皆様、そしていまや日本一の「聴き手」として成熟された浜松市民の皆様のご理解ご協力に心から感謝するとともに、この巨大な時代的変化のなかでのクラシック音楽の未来についても、是非ご一緒に考えていただきたいと願います。
