中村紘子 トーク&コンサート
第1回ボランティア研修会終了後、中村紘子さんデビュー50周年と第7回コンクール開催のダブル記念として「中村紘子 トーク&コンサート」がアクトシティ中ホールにて行われました。連休最終日にも関わらずチケットは完売。浜松での中村紘子さんの人気の凄さがわかります。来場者は開演前に「のだめカンタービレ」を食い入るように読んでいる小学生からクラシック愛好家のお年寄りまで幅広い年齢層。ピアノ教室に通っているらしい小、中学生の女の子たちが目立ち、クラシックコンサートとはいえ、とてもカジュアルな雰囲気。
予定開演時間を少し過ぎたころ、黒と白のシックな色使いながら、光り輝くラメ入りのゴージャスなドレスを身につけ、中村紘子氏登場。会場が一気に明るくなったよう。
話しをするのとピアノの演奏では使う脳が違うから、両方こなすのはとても大変だと言いつつも、巧みなトークを展開します。50周年ということでなぜそんなに長い間ピアノを弾き続けられたかというと、「ピアノが好きだから。」だそう。本人は野暮な答えだと言うけれど、とても率直。他の楽器ではなく、ピアノを選んでよかったと心から思って演奏を続けてきたそうです。その後中学生の時にコンクールで優勝した後のツアーの際に、ある会場ではお座敷の壇上に足を取ったピアノと座布団がおかれていた事がある(しかも普段は邪魔なので壁に立てかけてあったらしいです・・)などという驚きのエピソードや、日を間違えて前日にリハーサル会場に行ってしまったというような失敗談、海外公演のこぼれ話など、ユーモアたっぷりのトークで会場を沸かせていました。
トークの後はおっとりして優雅な外見とは対照的な男性的で芯の強さをうかがわせるような音色で、ベートーヴェンの悲愴ソナタ、ショパンのワルツなどの曲目を次々と演奏。1曲目からアンコールまでパワフルかつエネルギッシュな音色に満員の聴衆が飲み込まれ、あっと言う間の2時間という感じでした。
浜松市の中学1年生、水谷英里名さんは6歳からピアノを習っていて、勉強のためによくコンサートを聞きに来るそう。「外国人演奏家のショパンのCDは家で良く聞いているのですが、その演奏は柔らかくてなめらか。それに比べて今日の演奏はとても鋭くて、力強かった。すごいと思いました。」との感想。いつかピアノコンクールに出場したいかと聞いたら、今はクラシックを習っているけれど将来はジャズピアニストになりたい、とはにかみながら夢を語ってくれました。
さて、カーテンコールでの割れんばかりの拍手に、紘子さん思わず、今日が今まで浜松に来た中で一番最高でしたとコメント。心なしか少し声が震えているようでした。でもさすがは審査委員長、最後にもう一度第7回ピアノコンクールの宣伝をしてくれました。
そのおかげで終了後、ロビーに設けられたコンクールチケット売り場には長い列が。紘子さんによると浜松市の聴衆は日本で一番耳が肥えているとのこと。というのもコンクールでは短期間でコンパクトに色々なスタイルの曲や世界各国の演奏家の曲を聴けるからだそうです。とういうことで、今回のコンクールも耳を鍛えるには絶好のチャンスです。チケットはお早めにお求めを!







